術前検査と手術同意書確認



 術前検査というのは、手術に必要な血液検査・心電図・胸部レントゲン・肺機能確認のことらしい。


 検査についての説明を看護師さんから聞かされたあと、この日もお休みのO先生に代わって他の先生に下瞼のところを綿棒でグリッとされる(細菌の検体採取だからしい)


 看護師さんからもらった院内地図と検査の順番指示を確認して、

 まず一発目は、血液検査。

 行った時点で六十人待ちで、約一時間待ちという苦行……

 そして相変わらず私の左腕は血管が見当たらず、結局右腕に刺され、六本分の血液を抜かれる(アッー!)


 一時間半の待機と注射針の痛みにヨタヨタしながら心電図へ。

 こっちはそんなに待たされなかった。よかった。


 次の指示は胸部レントゲンだったので、レントゲン室に。

 ここでも待合室にずらりと人が並んでいて、やっぱり一時間待ちの苦行……

 そして、腕時計を外そうとして検査技士の人にメッチャ怒られる。なんでも紛失から訴訟問題になったことがあるので、院長の方針で腕時計は外さないことになっているというのをガミガミ言われる。


 なんでこんなに怒られなきゃいけないんだろう、と悲しくなりながら受診票を受け取ると、受け付けの看護師さんに「次何処?」と訊かれたので、二時半から肺機能検査ですーと答えたら、空いてたら早くてもやってくれるから行ってみな、と助言を受け(十二時五十分)言われた通りに行ってみたら、そっちの受け付けの人には迷惑そうにされる。

 誰に言われたのってツンケン言われるから、レントゲンの受け付けの人って答えたら、仕方ないなぁって感じになって技士さんに確認取りに行ってくれたので、早めに検査出来たのだけど。


 肺機能検査は、全身麻酔の手術だから、麻酔を吸い込めるかどうかを確認するヤツだったみたいなんだけど。

 トイレットペーパーの芯みたいなの咥えさせられて息を吸ったり吐いたり、大きく吐き出したり、結構しんどい。

 しかも結局点滴での麻酔だったから、この検査必要なかったじゃん(もしかすると肺活量足りないから点滴にされたのかも知れない)


 あっちこっち行って疲れたし、なんか怒られたし、悲しい気持ちになりながらぐったり帰宅。

 うっうっ……これで異常が見つかって再検査とか言われたら、本気で泣くかも。




 そして、手術同意書確認と入院手続き。


 なんとなくドラマとかみたいに、小さい会議室みたいなところで執刀医と向き合って、小難しい病名の書かれた書類を見せられてどういう手術になるのかと懇々と説明されるようなの予想してたんですけど、そんなんじゃなかった。


 O先生(久し振り!)にどういう手術になるのか診察室でざっくり説明受けたあと、また看護師さんに道順説明の紙を貰って院内をウロウロすることになるワケですよ。


 入院支援室とかいうところに行き、投薬に必要だからと身長体重を測られ、病状と手術に対する確認、生活習慣やアレルギーに趣味嗜好の確認から性格や好き嫌いまで尋ねられ、最後に病室の希望を訊かれて終了。


 今度は入院に必要な書類をもらう為に、玄関の方にある入退院センターに。

 愛想のないおばちゃんに淡々と説明され(質問しても書類読めと一蹴されるし)必要書類一式入った封筒を渡されて終了。入院当日にこの書類に全部記入して持って来ればいいんだってさ。


 これでようやく手術前の準備は整ったワケか……




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