新しい主治医。……主治医?



 そんなこんなで更に検査。

 O先生はこの日もいなかった。どうしたんだ。インフルエンザか?


 今度は若い男の先生。K先生とします。

 こいつとは後々因縁が出来るけど、それはまたあとで。


 検査して来てねーと軽く(本当にチャラ系の軽さで)言われたので検査室へ。

 またいつもの視力検査・屈折検査・眼圧検査のトリプルアタックを受けつつ、緑と赤の光がどうたらして、謎の定規のようなものを目にあてられたり(どうやら斜位計測?)謎の絵を見せられたりという検査が続き――なにしてんだろう?と不安になりつつ終了。


 なんかよくわからないけど、あの謎の絵は右目でしか見えない線と左目でしか見えない線で描かれてた絵だったようです。飛び出す絵とか3D映画の原理。

 それで、私の右目がどれくらい視力があるのか、見る力があるのか確かめていたようで。


 てゆか、なんの為の検査なのか説明してくれてもいいと思うよ!?

 なんかワケわからんまま目薬注したり光線中てたり、機械にかけられる身にもなってみろよ。なにしてんだか最後までわからんかったし、終わってもわからんままだ。



 そして再びK先生。

「手術はいつ頃がいい?」と訊かれたので、なる早でと即答。予定表開きつつ「じゃあ、来月末でいいかなぁ?」と予定の空きを挙げられる。

 もうちょい早くならんかな、と思いつつ、最速がそこなら仕方がない。年末年始で入院させられるよりはマシだ。


 てゆーか、入院!?

「うん。全身麻酔になるからね。前日入院で翌日手術、その翌日退院の二泊三日かなぁ」とか相変わらず軽い口調。そうかよ。


 思わず溜め息をついたら首を傾げるK先生。

 いや、そこまで大事だと思ってなかったから。最近は白内障だって日帰りでしょ?

「白内障より大変な手術なんだな。部分麻酔で済ませる病院もあるけど、メッチャ痛いらしいよ。だからうちは基本全麻ぜんま~」

 因みに眼球の左右にある筋肉切って貼ってする手術の時間は四十分ほどで終わるらしい。ちょっと手間取ったとしても一時間かからないそうだぞ。


 そんなこんなで、年明けに一日がかりで術前検査の予約を入れられ、翌週に同意書の確認、月末に入院・手術と日程が決定。



 そして、術前検査の確認書とHIV検査への同意書にサインしながら初めて知った新事実。

 私の主治医はO先生だったらしい。一度しか会ってないけど?



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