エピローグ

一枚の紙片が、穏やかな風に乗って空に吸い込まれていく。

ゆらゆらと、踊る様に。

風が弱まり、沈むように降りていた紙片は突風に煽られて、再びの急上昇を始める。

そうして天高く昇っていく。


その遥か下方で、真っ白な白衣が紙片を追う様に音を立てて翻った。

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