君の悩みは数万(仮称)

@noritaka1103

第1話

あの日から、人と接するのが怖くなり外に出る回数が減った。

スーパーやコンビニに行っても、店員や客の顔は極力見ないようにして、最低限の言葉しか外では発しない。


人と怖くなったのは小学校5年の時である。

自分は、その頃から執拗なイジメを受けて不登校に。

進級後は仲間だと思っていた他のクラスメート・クラスの担任に暴力を振るわれ悪口を言われる日々が続いた。

止めてほしかった担任にも見放されて絶望感を味わった。

「苦痛だ、もう嫌だ!」

自分の部屋で絶叫。


家族や担任以外の先生に相談して、転校をすることになり、安心した。


ところが、転校先の学校でも同じようにイジメられた。

自分の中で何かが音を立てて切れた。

怒りとやりきれない悔しさという感情が身体中を巡りに巡った。


その後、中学・高校と進んだが人に会うのが怖くなり引きこもるようになった。

「こんな、人生なんてもってのほか。」

ダメという事はよく分かってはいる。分かってはいるけど実行に移すのが怖くて出来ない。


高校卒業後、いくつかの職を転々とした。

やはり、人間関係がうまく行かず無事に就職できても数ヶ月程度で辞める。

ということを何度も繰り返した。

見てしまうと、あの嫌な思い出が蘇ってくる。

蘇ってくる度に、ツラくなり「また、暴力を振るわれたりしないだろうか?」

と不安に駆られてしまい精神的に参ってしまった。

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