あのこは…

@SEIKA22

第1話

あのこはいきなり現れた、


キンコーンカンコーン

授業を終わらせるチャイムがなった、

グループでかたまり騒ぎだす少女たち


教室を見回しながら思う

周りに必死で合わせて、ハブられないようにと神経を尖らしながら話す

何てくだらないんだろうと、


「ねぇ、…」


あの日、あのこは私に話しかけてきた

あのときあのこは何て言ってたんだろう、私は何て返したのだろう…

もう、二年間も前のことだ


あれから二年間私の隣にはいつもあのこがいる、


あのこは素直に気持ちを伝える

好きだ、大好きだと


私は、いつもそれを避ける

私がいくら避けてもあのこは伝える


私はあのこに返してみた

私も好きだと、

あのこはどう思ったのだろう


ある日

あのこは怒った

私に怒った


私は泣いた

なぜだろう、

多分、あのこに嫌われたくなかったからだ、


あのこは私を嫌いになんかならなかった

私を許してくれた


あのこはどんなときでもわたしの味方でいるといった、

どうしてだろう

私もあのこの味方でありたい


あのこがいなくなったら私はどうなってしまうのだろう

まっしぐらに地獄に突き落とされるだろう



あのこは私をかえた

私はあのこにかえられた


あのこは私にとって大切な宝物




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