あかりとカトレア
勝利だギューちゃん
第1話
私はぬいぐるみを集めるのが好きな、女の子。
君野あかり、さそり座のB型。
高校2年生。
高校生にもなって、ぬいぐるみを集めるなんて、変だけど、
かわいいものは、かわいい。
女の子は、いくつになっても、かわいいものが好きなの。
母性本能のかたまりなのかな・・・
でね、自分でも作ったりするんだけど、自信作は、ネコのカトレア。
花のカトレアから、取ったの・・・
カトレアの色である、ピンクのお洋服を着せて完成。
ちなみに、大好物は焼き鳥という設定にしたの。
後、雨女。
勉強も運動も苦手だけど、フランクで友達が多い。
お菓子作りが趣味で、夢はパテシェ。
こうして、設定を作るのも、楽しい。
カトレアの頭を軽く撫でる。
「カトレア、よろしくね」
次の日、学校から帰ってくると、カトレアがいなかったの。
「まさが、家族の誰かが?」
そう思っていろいろ探したけど、カトレアはいない。
「どうしよう・・・」
そう思った時、部屋の窓が開いて、カトレアが入ってきたの・・・
「か・・・カトレア?」
「あっ、あかりちゃん、お帰り」
「お帰りって、あなた喋れるの?」
「うん」
「うん・・・ってね・・・」
状況を見いだせない私に、カトレアはあるものを差し出した。
「あかりちゃん、食べる?焼き鳥」
「焼き鳥?どうしたの?これ・・・」
「買って来たの。あかりちゃん、食べて・・・」
「食べてって・・・」
「あっ、もしかして、塩じゃなくて、たれのほうがいい?ならそう言ってよ」
ますます、状況が見いだせない。
「あっ、台所借りるね。お菓子作るから、待っててね」
カトレアは、台所へ下りて行った。
「あっ、あかりちゃん、夢じゃないからね」
「でも、よくネコが買えたね」
「もちろんよ、あかりちゃん」
「その心は?」
「カトレアの花は、成熟した大人の女性だもん」
あっ、そうか・・・納得・・・・
・・・できない。
一句
「ぬいぐるみ、動き出したら、バケネコだ」
あかりとカトレア 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu
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