睡葬

光がまぶたをすり抜けて僕を刺す

太陽との再会 愛しい夜との別れ


暗闇にしがみつく僕は水面みなも揺蕩たゆた

ゆらゆらと ふわふわと 波とロンドを踊る

波に飲まれてから僕は呼吸をすることをやめた

沈む沈む 意識の最低深度まで


そっと手を伸ばしてみる

太陽は遥か遠くに揺れるだけ

口から息がこぼれる

理性の泡沫うたかた水面みなもに吸い込まれ 消える

どこか遠くからサイレンが聞こえる

耳障りな音すら僕には心地よい


意識が僕にバイバイを告げる

逆行 夜にまた逢えたらいいな

沈む沈む 夢の引力に惹かれるように


それじゃあ このまま夢を迎えに行こうか

水没 僕は眠ったまま死にたい

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