16.死んだ者のことを

誰にも解らない悲しみと一人向き合う

寂しさに凍える身はその間震えることさえしない


じっとただじっと見つめていた

死んだ者が死んだと解るまでずっと・・・


誰にも解らない悲しみに一人立ち向かう

虚しさが胸に穴を空けても痛みが勝ることはない


いつかは気付くと分かっていた

死んだらもう二度と絶対に蘇ることはないのだと・・・


誰にも解らない悲しみを一人背負う

物憂さから逃れたい一心だけでは窓は開かない


当然のように別れを言っていた

死んだ者に言葉が掛けられていく中私も・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る