　改修工事を終えたばかりの、商店街入口の鳥居を眺めている尾津さん。

郡「綺麗な色になりましたね」

尾「ええ。朱色は厄災を払う力があるそうね。生命力の象徴だとも言われているわ」

郡「なるほど確かに」

尾「ニートが朱色に染まれば神様の誕生ね」

郡「ニートが朱色」

尾「仕事（厄災）を退け、お金（生命力）を燃やすの」

郡「お金（生命力）を燃やす」

尾「まさに選ばれし者ね。だから鳥居みたいに、少し離れて眺めるのが正解なのよ。きっと」

郡「頑張って就職しなきゃ……」

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