第3話 救世主の遅刻


 朝の待ち合わせに遅れた郡を、なぜか嬉しそうに迎える尾津さん。



郡「すみません先輩! 遅れました……先輩?」


尾「いいのよ郡くん。私は信じてたから」


郡「先輩……」


尾「ついにときを遅らせる能力に目覚めたのね」


郡「刻を」


尾「これで世界中のブラックワーカーな人々を救えるわ。あなたは救世主になるの」


郡「救世主」


尾「そう考えると嬉しくて」


郡「僕には背負えないのですみませんもう遅刻しません」

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