部長


 私はある部活の、部長をやっている。

 部長というのは、本当に面倒な仕事だ。

 体のいい雑用係だし、顧問からも他の部の子にもチクチクと嫌味を言われる。

 押し付けられてやらされているから、責任感なんかもない。


 何でやっているのか、全く分からなくなっていた。

 私は嫌気がさして、ある日とうとう爆発してしまった。

「もういい加減にして!」

 叫んで叫んで叫んで、今までの鬱憤を出した。



 しかし、結果は何も変わらなかった。

 今日も私は、部長という名の奴隷に徹する。

 それが辛いのかさえも、全く分からなくなってしまった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る