幽霊の住む家で暮らし始めました。
@kamay
プロローグ
いわくつきの物件──それはかつてその場所で人が死ぬ事件が起きたあとの家や土地のことを指す。
晴れ渡る青空、燦々と輝く太陽、天を衝くほどの高いビル群。
その中にポツンと建つ小さな平屋がある。
昔その家に住んでいた家族が無差別殺人犯に殺されたという噂がある。
現に、その家では不可解な現象が起こっている。
誰もいないはずの廊下からギシギシと足音が聞こえる。
誰もいないはずの部屋の窓がたまに開いていてカーテンが風でなびいている。
水道なんか通っていないはずなのに水の音がする。
誰もいないはずなのに夜8時になると玄関の電気が灯る。
三度ほど取り壊し工事を行ったが、毎回なにかトラブルが起き、工事は断念せざるを得なかった。
そして世間では幽霊の住む家として恐れられるようになった。
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