第155話【心悪い四天王】

「わさびはさめはだですらないとあじがわるいんだよ、きがきかないなぁ・・・」


そう言いながら山葵醤油でキャンポーの肉を食べるたいし。

キャンポーとトムは未だに絶叫と現実逃避の旋律を上げているが省略する。


「おいしい、うでをあげたねだいじん」


”正直に言うと失敗したかなぁと思ったが喜んで貰えてうれしいよ”

と黒板に書かれていた。


「オウジョヒクレ」


体中を包帯を巻き手足の爪先と牙が刃物の化け物が

王冠を被った目と口が穴の様な女性に言う。


「折角野生家作利御焙留戸歯無粋名」

「ナニオウ!?」


”王女も宰相も落ち着いてくれ、如何食べようと私は構わない”

と黒板に書かれていた。


化け物が四天王の一人、宰相。

そして女性が四天王の一人、王女。

これで四天王が全員一同に会する事になった。


「ところでだいじん、きみにわたしたゆうしゃのしたい

ろくにんのうちふたりがこんなありさまだけどだいじょうぶ?」

「コレハダイジンノシッパイジャネェノカナァー?」


宰相が煽る。


”私は人間の事は良く分からない、宰相の方が向いているのでは?”と黒板に書かれていた。


「オレハニンゲンハクイモノッテカンガエダカラムリダナ」


”じゃあ私の事を悪く言うな”と黒板に書かれていた。


「ケッ」

「報告野冥土、勇者野死体御三津入例蛇奴、私歯奴蛾気煮奈留」

「たしかにおもしろいよねー、ゆうしゃのしたいをみっついれためいどー

めがあるとすればかのじょかなー」


キャンポーの肺をつつくたいし。


「ハイヲタベルトシンジマウダロホカヲクエ」

「はーい」


”何れにせよ魔王が予定より早く死んでしまって如何しようかと思った矢先に

ファウストの死体が出て来た、これを利用すれば人間同士を争わせ

人間同士で殺し合い、魔物所では無くなるだろう”と黒板に書かれていた。


「ソウナレバセカイハオレタチノモノ・・・モウマオウナンカヒツヨウナイ」

「魔王蛾居内野歯気楽打蛾少氏物悲恣意」

「・・・・・」

「ソウナッタラコノセカイヨニンデワケルコトニナルカナトリブンハドウスル?」

「四等分出良居打楼」


”いやいや、宰相と王女は何もして無いだろう、少し遠慮しろ”

と黒板に書かれていた。


たいしはそんな三人を後目にトムの心臓を切り取って食した。

口の中で心臓が躍ってとても美味かった。

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