第43話【配置に着くエルフ】

大森城の近くまでやって来たマンゲルとグレートヒェン。


「さて、ルネは何処に居るんだろうか」

「この城の一番上だな」

「何故分かる?」

「私もファウストの死体が体に入っているから他の死体の場所は大体分かるのよ」

「私も死体を入ってるが分からないが・・・」

「死体の部位が違うからじゃない?」

「そんなもんか・・・なら私は奴を射殺せるポジショニングをしよう」

「オッケー、じゃあ私は何時もの通り敵を切り刻んで来る

所で敵はハイエルフって言ってたけど、警戒すべき相手は族長のルネ以外に居る?」

「一応居るには居るがハイエルフでの有名所はルネと対立している奴ばかりだし

さっきのルネの蛮行を見るともう既にお亡くなりになっていると思う」

「分かった、じゃあ行って来る」


グレートヒェンは城に向かい、マンゲルは別の場所へ向かった。


「さてと、じゃあ行きますか、とその前に・・・」


マンゲルが行ったのを見計らいグレートヒェンは自分の後頭部にファウストの頭部を出した。


「懐かしいわねファウスト」

「何がだ?」


後頭部のファウストの頭部と会話を始めるグレートヒェン。


「何って昔こうして背中合わせで、今は頭合わせ?

兎に角、死角が無い様に戦った事ゴマンと有ったじゃない」

「ふむ・・・」

「敵が居たら教えてね」

「ならこうするのが早いぞ」

「?・・・!?」


グレートヒェンの視界が広がった、否、後ろも見える様になった。


「こ、れは・・・」

「視神経を君の脳髄に繋いだ」

「・・・何だって?」

「・・・この眼に映る物を君にも映る様にしたと言う事だ」

「な、なるほど・・・でもこれは気持ち悪い・・・戻して」

「口頭で言うよりも頭で処理出来た方が手っ取り早いし機密性も高い」

「でも繋げるって事は取り外し出来ないって事じゃない?」

「確かにいざと言う時の取り外しは利かないな」

「それはちょっと困るよ」

「何故?」

「この間の胃の少年の時みたいに頭を射出、とか出来ないじゃない」

「あぁ、なるほど、確かに出来ないな」

「でも一体になれるって言うのは悪くないかも」

「今までも一体にはなっていると思うぞ」

「何だか深く繋がっているみたいで・・・」

「ふむ・・・敵だ」

「分かってるよ」


高速で移動して外にマンゲルを探しに来た

ハイエルフの護衛の首を飛ばすグレートヒェン。


「じゃ、行きますか、敵が居たら口頭で教えてね」

「分かった」

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