NumerØn!!!!

第1話 ルール

40XX年。人々の暮らしは進化した。

機械は人のように話すようになり、移動手段は昔々（ヘイセイ）の車や飛行機を模したような乗り物が行きかっている。

暮らしが進化すると共に、娯楽も進化した。

「リアルタイム推理バトル、【NumerØn】復活!!!」

大きな板（電脳パネル）から音声が流れだす。

最近注目されている娯楽（ゲーム）だ。

昔々にあったモノで、厚い板のような物に映像が流れる「テレビ」と言うもので流れていたらしい。

それが今になって復活する...なんてつまらないものだと思っている者が過半数だった。

それが今では手のひら返しに好きだの流行りだの言いだす奴らが増えた。

まぁそいつらは大口叩いて散り散りになるかわいそうな奴らなんだが。

せっかくだしルールを説明する。

そういえば名乗っていなかったが、自分はNumerØnの支配人だ。

呼ぶときは支配人でいい。

基本ルールはこうだ。

基本バトルする際は2人。

それぞれプレイヤーが、0-9までの数字が書かれた10枚のカードのうち3枚を使って、3桁の番号を作成する。

カードに重複は無いので「550」「377」といった同じ数字を2つ以上使用した番号は作れないぞ。

先攻のプレイヤーは相手の番号を推理してコール。まあ一番最初は当てずっぽうだがな。

相手はコールされた番号と自分の番号を見比べ、コールされた番号がどの程度合っているかを発表するんだ。

数字と桁が合っていた場合は「EAT」、数字は合っているが桁は合っていない場合は「BITE」となる。

例として相手の番号が「765」・コールされた番号が「746」であった場合は、3桁のうち「7」は桁の位置が合致しているためEAT、「6」は数字自体は合っているが桁の位置が違うためBITEだ。EATが1つ・BITEが1つなので、1EAT-1BITE。

これを先攻・後攻が繰り返して行い、先に相手の番号を完全に当てきった方が勝利だ。

次はアイテムについて教えてやろう。