閑話 リョータの優雅な日々 その1
「お〜い、皐月!もう帰るのか?」
「うん、今日は水曜日だからね」
俺はいそいそと帰り支度をしている友人、立花皐月に声をかける。
ああ、そうか。今日は水曜日だったな。
「彼女持ちは大変だな」
「リョータには言われたくないけどね」
皐月とそんな会話をしながら校門で別れる。
「じゃあ、また明日」
「おう、またな」
そして俺は、彼女
なんてったって・・・
「あっ!リョータくん!ここだよ〜」
「リョータさん、学校お疲れ様です」
駅前に着いた俺に駆け寄ってくる2人の女の子。
ショートカットで活発な感じの女の子が夏木杏奈。
で、ロングヘアのおっとりとした子が瀬尾梓。
2人共、美人と言って間違いはないと思う。
「ごめん、ごめん。待った?」
「ううん、私達もさっき着いたばかりだよ」
「そっか、ちょっと雨降りそうだし地下に降りようか?」
「「うん」」
そう言って俺の右手を杏奈が左手を梓が握る。
さん、とかちゃんで呼んでいたんだが、2人の希望で呼び捨てにすることになってしまっている
いつもながら周囲の視線が非常に痛い。
つまり・・・
俺は、今2人と付き合っていることになってしまっているのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます