元口民命(まいむ)の盲陽(もう)

記憶と永久を司る

祖王なる父こそ御々なり

祖王 創まりに立遭い

全ての終わりを請負う


彼は真一座上(しんいつましかみ)の

詔を侍る

「全在全意 無に統ぶう」

終わる迄の記憶を纏め

一意に還し痴(しるし)に送る


遥か昔 或る乙女

想い人を喪い泣くが故

魂魄逆らせ返し遣るも

精濁に追わせ封さる

過ち、祖王と言えど


千脚萬雷に岐する時

祖王は御覧ずる

その御前には一筋の光

光は答う 汝の意


我らその末を望み

来るべき時を拝命す

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