圭土点(はうだ)の水卯男(しちお)

その者 智らずして義に篤く

かつては天命と呼ばれ地に堕ちし

祖王の一なり


地に堕つる時 御人 天に忘れし

其は【統(ミツリ)】

永遠の命と 天に連なった

時代なり


御人 唯一新たなる術

地にて改に得たり

其は【互(タガヒ)】

異なるこの地で生き継ぐ為

己を生み直し 違えることなり


一つの命 短くあれど

幾重も萬華 潜り抜け

無の記憶 秘むると成す


時流れ逝きても 神は覚(いざ)めず

其は「地人」と呼ばれ

短命の一塵に蔑まれど

一種一天の許にありし

地命と喚ぶべき新たな祖王なり

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る