VRMMORPGクリティカルコード~デスゲームにて奮闘、俺と僕~

ノーマルコード一覧：主要人物の能力解説

・『重量限定サイコキネシス』

　主な使用者：ナワキ、かっとびワンコ大統領

　発動条件は五百グラム以下の十秒以上連続で触ったことのある物品限定。効果は単純な念動力（サイコキネシス）。感覚としてはラジコンの操作と似ており、目を瞑っていても効力を失うことはない。

　ただしサイコキネシスを受けている物品がどんな動きをしているかを知る能力は付属していないので、動かすことはできても座標の認識は行使者の五感に依存する。

　あくまで発動条件が五百グラム以下の物品であるというだけで、効果の維持条件ではない。故に能力を発動した後で重量が変化することは、能力の維持そのものに影響はまったくない。

　その際、どの程度の重量をサイコキネシスで支えられるかはコードのレベルに依存する。

・『時限高速感覚』

　主な使用者：ナワキ

　発動条件は前回の『時限高速感覚』の使用より一秒以上の時間を空けてあること。効果は五秒間だけ体感時間を引き延ばす感覚の高速化。どれだけ引き延ばせるかはコードのレベルに依存する。

　育て上げればスナイパーライフルの弾すらゆっくり動いているように見えるほど感覚を高速化するが、速くできるのがまさに感覚のみというのが最大の欠点。

　感覚の受容に必要な最低限の機構以外のほぼすべての随意筋は通常の速度でしか動かせないため、動きが見えるからと言って高速の攻撃を回避できたりはしない。

　他のコードとの組み合わせ前提のノーマルコード。

・『吐息操作』

　主な使用者：セクシー歯茎さわやか流し目フラダンスサンダー少女ファイナルエディション

　発動条件は口から吸いこんだ息限定。効果は吐息に付与された効果の増幅。増幅量はコードのレベルに依存する。

　吐息に関することならば幅広い応用ができるが、攻撃に関しては吐息の温度を極端に上げたり、極端に下げたりすることによって対応するのが主となる。

　吐息の量すらも増幅の効果範囲内なので、影響を与えられる範囲は数あるコードの中でも上位に入る。

　欠点はこれらの効果から身を守る安全装置が能力の中に付随されていないこと。このコード単体だと、熱した息が風に煽られて自分を焼くなど自爆の可能性が常に付き纏う。対処法は短時間でこなすことが非現実的な計算を行った上で使うことと、別のコードを装備して身を守ることの二通り。

・『ナノマシンコントロール』

　主な使用者：ツミナ

　発動条件は二段階ある。まずナノマシンを発生させられるのは自分の血液の中限定。次に、そのナノマシンを対象の身体の中に紛れ込ませること。その際のナノマシンの量は問わないが、大量であればあるほど能力が早く発動する。

　対象の身体の中に紛れ込んだナノマシンは侵入後、対象から栄養を奪い取り獰猛に増殖。血管やリンパ管の中で順流、逆流を繰り返し、現実のナノマシンとしてはありえない電力量で筋系と神経系を乗っ取る。

　結果、対象は生きながら行使者の操り人形と化す。

　レベルさえ上げれば『首周りの筋力だけを使って頸椎を折る』、『相手の装備しているコードの能力を乗っ取って使う』などの理不尽な命令を下すこともできるようになる。

　欠点はナノマシンを相手の体内に入れるという行為の難易度が高すぎること。

　特に対サイキック戦では相手に近づくという行為が致命的になることも多々あるので、行使には莫大なコストとリスクがかかる。