バディ・コート

石井(5)

あらすじ

 “コートアーマー”と呼ばれる強化型外骨格が普及した現代。

 東京で“コート”の修理業を営むハガネはボディガードの依頼を受ける。ハガネはかつてボディガードだったが、過去のトラウマから辞めていた。

 護衛対象は、“コート”OS開発者の娘、雪だった。女子高生の彼女は、謎の怪盗ファントムに狙われているという。やる気のないハガネだったが、雪が傭兵・日曜学校たちに襲われ、さらにファントムが自分と同じ幻の第七世代“コート”を所有していたことから、本気で雪那を守ると覚悟を決める。

 数日後、ハガネはマフィアのボス、アンジュに呼び出され、ボディガードを始めたならうちの飼い猫を守れと脅された。気は進まないが、雪と黒猫・マッツを同時に守る羽目になるハガネ。さらに女刑事・花目から、捜査の意趣返しにマッツを殺すよう命じられる。

 板挟みになったハガネたち。両者の狙いが、マッツの首輪に隠された“コート”密輸の帳簿であることを突き止め、密輸をでっち上げようとするも、逆にアンジュ・花目両方にその企みが露呈してしまう。波止場で起こる三つ巴の戦いが起こるが、ハガネはなんとか一人と一匹を守り抜いた。

 一方、怪盗ファントムは雪を諦めてはいなかった。ハウスキーパーとして潜入したファントムの悪戯によって、ハガネはかつて自分が所属していた傭兵部隊・葬送小隊につながる証拠を見つける。だが、それは葬送小隊の冬眠工作員・シルバの撒いた罠だった。雪と間違われ、雪の義妹の未玖が狙われてしまう。別々に動いていたハガネとファントムによって、シルバは倒され、なんとか危機を脱する。

 ハガネは雪を守るため、ボディガードの終了を告げる。裏切り者である自分が葬送小隊に狙われれば雪も無事ではすまない。

 だが、次に雪の命を狙って送り込まれた刺客は、葬送小隊のラヴロフとアーニャだった。

 さらわれた雪を助けだすため、自らの罪の証である己の“コート”を使い続けることを決意したハガネは、ファントムとともにラヴロフとアーニャとの戦いに赴き、二人を倒す。

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