TRIALCONFLICT〜俺達は恋をする〜

七瀬あずさ

エピローグ

 僕は、久しぶりに彼と目を合した。



 ___こんな顔するやつだったっけ。



 顔を赤くして好きな子が目の前に思春期男子みたいな顔をしている。



 彼になにか声をかけようかとも思ったが、躊躇われた。


 僕は、昔の記憶を思い出した。




 ___事故にあった、彼の姿を。




 やばい、震えだした。



 手先も身体を震え出したことが分かる。



 だが、僕だとバレてはいけない。隠さなきゃ、隠さなきゃダメだ。



 また、彼に迷惑をかけてしまう。



 だから彼とは話さないようにしていたのに。



 またあの光景がフレッシュバックしてくる。




 ごめんごめんごめんな、___。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る