第25話




「エルお兄ちゃん・・・」



あの時

お兄ちゃんは

なんて叫んだの?



「聞こえなかったよ?」




「ん?」


何かに気付いた

カミュが

お兄ちゃんのそばにしゃがんで

何か探ってる。



「カミュ?」


どうしたの?




「手を出してごらん」

と言われて

両手を器のようにして

カミュに差し出した。


その中に

『キレイな水色』の石が

められた

木彫り飾りが

乗せられた。



「これ・・・?」


「たぶん『ペンダントトップ』だ」


ついていた紐は焼けてしまったみたいだけどな。



「そいつの後ろだけどな」



そう言って

カミュが

『ペンダントトップ』を裏返す。


そこには



ルーナ

おめでとう


エルンスト



と彫られていた。




「エル・・・お兄ちゃん・・・」





ありがとう。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る