第18話



「もう大丈夫」



大きく息を吐いて


ルーナは

顔を上げた。



まだ

緊張はあるものの


無理してる表情ではない。



「じゃあ行こうか」



オレは

ルーナを

抱き上げたまま


『壁の向こう』へ

足を踏み出した。





目の前に

広がっていたのは

湖と壊れた小屋。



振り向くと


そこにあったのは

周囲より

大きな木だった。

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