第3話恋人を裏切った友達を裏切った

松林に行くと、宏がいた。

「話と言うのは、君の事が忘れられない。10日間考え続けたのだが、君が好きだ」

「ええ、わかっています。私も7日間考えました。でも、私には直之がいます。私には、もう既に恋人がいるのです」


「君は、僕の気持ちがわからないのか」

「わかっているからこそ、苦しんでいるのです」


「君は僕が好きなんだ。直之なんか捨ててしまえ」


「そんなに簡単に捨てれたら誰も苦労はしないわ」


1分後


「今決めました、あなたについて行きます」


「直之には俺から話す」

「私も同席します」

「二人一緒だと、直之のダメージが大き過ぎる。俺一人で話をする」

「改めて春子の気持ちを聞きたい」


「もう、決めてるんです。あなたに一生ついて行こうと。たとえ、何があろうと、あなたから、離れない」


二人は熱くキスをした。


「直之話があるんだ」

「なんだ、改まって」

「春子を俺に譲ってくれ」


「あははは、悪い冗談はよせ」

「冗談じゃない、本気なんだ」

「そんな真顔でそんな事言われたら」

「はい、わかりました。って言うわけないだろう」


「いつからなんだ」

「初めて見たときから」


「許さない。絶対に許さない」

「春子の気持ちを確かめてくる」

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