最強スキルと俺の地獄のダンジョン攻略物語

@kairisama

第1話 最強スキルとご対面

ここは異世界都市ファンタジーシティー"ノスタルジック"


ノスタルジックに住む、しがないハンター


その名も……


「グリーン・カルマァァァァ!!!!!!!!って一人で何してんだろ…。ダンジョン攻略が進まないからって20歳にもなって一人遊びって…」


まさにその通りだ。


今、俺はハンターの名かでも、もっとも簡単な"にいるからだ。


なぜ、ビギナーダンジョンにいるか。

そんなことは簡単な話だ。


「俺が…俺が弱いからだァァ!!!! じゃなきゃ、こんなダンジョンにいないだろうがァァ!」


表面上では怒っているように見えるが内心は自分に失望している。

だから仲間にも恋人、そして…親友にも捨てられるんだ。

「このことを考えるのはやめよう」


かれこれダンジョンに潜って1時間経過した頃だろう。


腹も減ってきた。


「ここらで飯でも食うか…ん?えっ?あ、

ちょ、あれ!?飯、家に忘れてたァァ‼…」


<午後1時29分 グリーン・カルマ死亡>


こんなときに飯を忘れるとはなんて損な人生なんだ。


飯を求めて宝箱を漁るが食料なし。

「ぐぅぅぅぅぅ」

「は、腹減ったぁぁ、し、死ぬぅぅ…」


あれから軽く1時間はたっている。

無理もないだろう。


「あ!愛しのお宝箱ちゃぁぁん!会いたかったよぉ!」


「さてと、オープン・ザ・プライス!」


中に入っていたのはのみ。


「あぁぁぁ、なんで飯が入ってからないんだょぉぉ…」


目からしょっぱい汁が垂れている。


泣いてるんだ、俺。


そんなこと考えていたとき…


のだ!!


「うわっ!な、なんだこりゃ!!」


石版から放たれる光は紅に染まっていた。


そして、その光は俺の体へと注がれていったのだ。


気づけば光は消えていた。


直後俺は意識失った…


目が覚めたら自分の家にいた。


なぜかわからなかった。


あのとき俺は一人だったし、周りにも誰もいなかったはずだ。

なのになぜだ?


そんな考えは起き上がった時には忘れていた。


「目が覚めたのね、体は大丈夫?」


目の前にいたのは、クリッとした目、豊かな胸、しっかりとした腰のくびれ、細い美脚、青色の戦闘装備バトルスタイルのレディース服に身を包み、年は17くらいだろうか?美少女といえる見た目だ。

そして何よりエメラルドグリーンの艶のある髪が美少女を際立たせていた。


「だ、誰だ!」

のにその態度はなくない!?」


?えっ?


「お、お前が助けてくれたのか?」


「お前って呼ばないで!私の名前はエーミル・イルミス、そうよ私が助けたのよ」

「そ、そうなのか

「えぇ、そうよ」


エーミルは耳に手を当てている。


はいはい…


「そ、その、ありがと」


「いーえ、ところであなた、私と手を組まない?」


「はいぃぃぃぃ?」


俺は今、とんでもない事実を知った。


俺がダンジョンで見た光、あれはスキルの光だったのだ。

しかもその光は俺の体へと注がれていた。

俺はスキルを手にいれたのだ。


しかもそのスキルは…



最強スキル【火炎ボルケーノ】だ!!



これは……

「喜ぶしかねぇだろ!!ヒャッハァァァァ!!!!」


「喜んでいるところ悪いんだけど、話、聞いてた?」


「悪ぃ、聞いてなかった」


エーミルはため息をつき、もう一度口を開いた。


「もう一度言うわ。カルマ、私と一緒に"グランドダンジョン"に挑まない?」


「え?う、嘘ぉぉぉン!」


この時俺は目の前にいる女がやばいやつだとレッテル貼った。



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