優しい鬼

彼女の顔は鬼の腕の中だった


息苦しさを感じ鬼の胸を叩く


「人間だったのか、これはすまんかった、送ってやろう、食われる前に帰るといい」


小さな声が耳元で聞え


肩から一気に力が抜けた彼女は立てなくなった


「さあ、お前の家はどこだ、連れて行ってやるから教えなさい」


とても綺麗な顔立ちの優しい鬼だった。。。

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