20150615:紅、合成皮革、パーカー

20150615:紅、合成皮革、パーカー/本文

煙草をもみ消し中古の大型バイクへ颯爽と跨がった。本物と見分けの付かない合成皮革のパーカーに包んだ見栄え良く作った胸を、思い切り張って振り返る。「じゃぁな」羨望の声が、聞こえないけど確かに聞こえ。タイヤが目前を過ぎっていく。偽物と本物の違いに紅の中ようやく気付く。

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