20190403:ランドセル、冷凍、干物/蛇足

フリーズドライは凍らせることで脱水し、乾燥させる技術。インスタントコーヒー等でおなじみ。


水は固体(氷)になると膨張するという特異な物質(極性分子であるため、固体にする場合はその『極』同士の反発のために自由運動時より体積が必要になってしまうんだそう)であり、凍らせた物の風味が落ちるというのもコレが関係する。細胞が壊れるのである。


冷蔵庫は低温の暗所であり、生物活動を低下させる。もちろん、慣例に強い物は死なないし、活動が停止するわけじゃない。保存が長期になれば酸化もする。風味も落ちるし、毒になることもある。


業務用冷凍庫はでかい。冷やせる温度も-20℃とか。家庭用とは段違いだ。

気泡のない氷を丁寧に作って業務用冷蔵庫に入れておけば、内部のものはずっとその姿を留める事ができるはず。(どのくらい保つかは知らない)


業務用を使う必要があって、ランドセルという言葉がある。さて、凍らせるそれは?(不穏)



※蛇足の蛇足。

コールドスリープで未来で目覚める――魅力的なSFのネタではある。虫や小さな動物(ネズミなど)では短時間ではあるが、成功しているとも聞くが、人間のようなサイズではかなり難しい。理由の一つが、『結晶化するために凍らせる』ことが体積的に難しいため。凍らせる最中に細胞が壊れてしまえば、解凍したとき組織はグズグズ。生きていられませんよ…。


最近(のSF)では『膨張しない液体を水の代りにする』(コールド処理の前処理が必要)とか、体中に瞬間凍結用の外科的処置を施すとか、そんなアイディアも。

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