20190412:菜の花、涙、ロボット/蛇足
『業集めの黄の花』は、菜の花なのだが、『業』とは。
これは、放射性物質の植物による濃縮のイメージ。
被災地に菜の花を植える。菜の花の畑は黄色い花が一面に咲き、揺れ、美しい。
復興した電車がその向こうを走ったら、撮り鉄さんや、インスタグラマーはこぞってやってきて写真を撮る。
その菜の花をロボットアームが薙いでいく。カメラを構える人々はブーイングするだろう。
美しい光景が、折角の風景が台無しだから。
ところで。菜の花の花や実に放射性物質が吸収され溜る。濃縮される。(いちおう、そういう研究結果はある)濃縮する植物は菜の花だけではないが、菜の花にも濃縮の効果はある。
復興した電車が立ち入り禁止区域を走るとは考えづらいことではあるが、もし――。
ちなみに、ロボットアームは侵入者に意地悪をしているわけではなく、濃縮した『それ』を刈り取っているだけである。
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