第25話 新しい仲間
「モモカさんは⋯⋯」
「よ、呼び捨てのタメ口でいいですよっ!」
意外とアグレッシブだな。この眼鏡っ子。
「⋯⋯モモカは、ジョブというかポジション的なのはどう考えている?」
「え、詠唱は難しくて、はっ走り回るのもちょっとなので、盾かなぁと。ポーターはもう嫌です⋯⋯」
盾! そのボデーで! まぁ体格関係ないけど。
「⋯⋯とりあえずパーティー組もうか」
敵を引き寄せる紙装甲の盾と中級魔法使いの2人パーティーだったが、思ったより上手くハマり、そこそこエーテルが稼げた。
地下通路の真ん中で
ただし、いつもより位置取りのために動いて疲れた。
「今日はこの位にしようか」
「わっ私、まだ大丈夫ですよ?」
「女の子は暗くなる前に帰った方がいい」
一緒にいると俺が職質されそうだ。
「も、もうそこまで子供じゃないですよ!」
いえ、もう見た目がアウトです。
「それに、今日は充電器を持ってきてなくて、もう充電が危ないんだ」
「あっ、私も20%しか無くなってる!」
「チームの間引きが無い日なら、いつでも付き合えるから焦らず行こう」
「分かりました。さいとーさんのチームはどこなんですか?」
「イーストだよ。札幌イースト。創成川イースト界の」
「あ、あれ? 私、住んでるところが確か創成川イースト界ですよ? ファクトリーの近くの学生会館なんですけど」
「⋯⋯昼間活動できるなら、札幌イーストに紹介しようか? エーテル取得率バフもくれるし」
「えっと、火・木が午前だけなので午後大丈夫です。後、土日と夕方も大体大丈夫です」
女子大生、もっと青春的な活動しなくて大丈夫なのかい? 火木土のイースト間引きデーと合致するのは好都合だけど⋯⋯イーストのメンバー濃いでぇ。
フレンド登録だけして別れようと思っていたが帰りの方向が同じだったため、2人でバスセンター駅まで地下を歩いた。
物理スキルの技術書も初級・中級・上級とあり、円がEPになった感じのお値段らしい。上級スキルだと最低でも三十万EP。三十万EPって⋯⋯。それだけあれば最大MPいくらになるんだろうか。
スキルは死んでも無くならないため、装備やステータスよりも優先してEPを貯めている人が多い様だ。
ちなみに物理スキル使用にもMPを消費するが初級で1、上級で3と少量だそうで物理メインなら最大MPを増やす理由はない。
おじさん的には、事案に認定されないか内心ビクビク怯えながらの帰路でした。とりあえずチームメンバー入りの件はマスターに相談しよう。
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