第7話 ドラマ「高級レストラン」

「いらっしゃいませ」


「予約した、安杉です」


「お待ちしておりました、こちらへどうぞ」


「ねえ、こんな高そうなお店で食事するなんて大丈夫?」


「ああ、大丈夫だよ。割引クーポン二人で九千円」


「本当?」


「君の誕生日だ、奮発するよ」


「こちらのお席へどうぞ。ご注文は、いかがいたしましょう?」


「クーポンのディナーコースで」


「お飲み物も付きますが?」


「赤ワインを2つ、それからチェーサーも」


「畏まりました」


「チェーサーって何よ」


「お酒を飲む時に一緒に飲む水の事だよ」


「あら、ずいぶんカッコいいわね」



「ああ、美味しかった。ボーイさんお会計を」



「えええ! 六万九千円?」








「はい、このお水はハワイの『コ〇ニガリ』六万円です」

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