『4がつ 10にち くもり ときどき あめ』
きょうは ごしゅじんさまの おしごとが おやすみのひです。
てんきは わるいけれど
ごしゅじんさまが いてくれるから
ぼくはうれしいです。
いっしょに おえかきをしたり
おりょうりをしたり
おみずをくんで おちゃを いれたり
おうたをうたったり しました。
いっしょに おひるごはんを たべたあと
おそとにいって おはなを かいました。
ごしゅじんさまは ぼくに「あまりりす」というおはなを
ぷれぜんと してくれました。
おはなには はなことば というものが あるそうです。
あまりりす は ふたつ はなことばを もっている そうです。
「ほこり」
「かがやくばかりのうつくしさ」
だと はなやの おねえさんが
ごしゅじんさまに おしえて くれました。
ごしゅじんさまは くしゃくしゃの えがおで
ぼくに はなたばを わたします。
ぼくは ごしゅじんさまの かんがえていることが
よく わかりませんでした。
ぼくは
きたなくて
くらくて
ちいさくて
ばか
なのに。
ごしゅじんさまは ぼくを
うつくしいと
いうのです。
あとで じっくり かんがえましたが
やっぱり よく わかりませんでした。
でも おはなをわたしてくれるときの ごしゅじんさまの ひとみが
とっても とっても
やさしくて。
だから ぼくは
うれしかったし
むねのまんなかが ぽかぽか しました。
これが ごしゅじんさまがいう
しあわせ
なのでしょうか。
ぼくには
よく わかりません。
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