お邪魔します。
やっと「月」企画から来ることが出来ました!
最初に一緒にいた女性は息子さんの婚約者さんだったのですね。
あれれ?と思いつつ読み進めました。
弓さんの料理のファイルが月日とともに使い込まれた描写にグッときました。
家族にとって弓さんとはとてもつらいお別れでしたね。
それぞれの人生に某らの影響を与えたのでしょうか。
心に染みるお話しでした。
作者からの返信
コメントをたくさんありがとうございます。
子供の頃、レシピの載った新聞記事の切り抜きで作った母のスクラップブックを見つけたことや、私が妊娠中吐くほど頭が痛かったこと、家族の突然死などなどの経験で思ったことを詰め込みました。
心に沁みるというお言葉、とても嬉しいです。
江山さん、こんばんは。
この度は『月』企画にご参加いただきありがとうございます。
で、のっけから言わせていただきます。
この作品はズルい!
いや、もうラストで涙腺崩壊したじゃないですか。
どうしてくれるんですか。
というか冒頭のあれが一番ズルい。
若い女の子、家に誘い込んでこの人なにしてんねんって思わせといて、その後、場面がガラッと変わって主人公と弓さんの出会い、そして恋に落ちて、結ばれて……。
幸せな情景が次々に訪れていく中で読み手は「じゃあ、冒頭の女の子はどういうこと」って引っ掛かり続ける。
そしてやがて不幸が訪れ、それでも律さんは亡き弓さんのことを思い続けて……。
で、最後の場面でようやくその正体が明かされて、腑に落ちた瞬間、もうこっちは滂沱の涙ですよ。
ホント、いったいどうしてくれるんです、このティッシュの山を(はよ、ゴミ箱捨てや笑)
息子くんはやはり心のうちで自分を責め続けながら成長したのかもしれませんね。
医者を志したのは罪滅ぼしの意識もあったのでしょう。
少し乱暴な言葉遣いだけど心の広い弓さんと優しくてちょっと気弱で、でもやる時はやる律さんがよくお似合いでした。
本当に本当に素敵な作品でした。
読ませていただきありがとうございました。
作者からの返信
丁寧なコメントありがとうございます。
たっぷりボリュームのご感想をいただき、恐縮至極です。
私も家族を亡くした時に
「今朝まで一緒に食事してたのに」
と泣きわめいておりました。
お骨上げの時も
「この歯で、この顎で、一緒にご飯食べたじゃない! どうして!」
と運命を恨んでおりました。
そういう諦めの悪さ、それとなんでも食べることに繋げてしまう食い意地の張ったところがこの作品に繋がったと思います。
お褒めいただき、とても嬉しいです。
那智さんの月作品も楽しみにしておりますね!
一人の人生の一番芳醇な時に寄り添わせていただきました。
最初の女の子は、何者……と思ったら、息子さんの結婚相手だった! とわかる仕掛けだったんですね。
悲しい展開の中にも、新たな命と家庭が生まれる温かさ、穏やかさを感じることができて、大変贅沢な思いでした。
弓さんの、ちょっと乱暴だけれど飾らない言葉遣いや態度が、とっても人間的で素敵です。
息子さんが大きくなって医師になったというところも、きっと彼の人生経験がそうさせたのだろうなあと納得させられます。
素敵な作品をありがとうございました。