作為



人間に【生まれた】ので

真実を

飼わなければならない まるでびっとりと

【縫い付けられている】ような感覚で

そんな事から いつだってぼくは

人間の在りかたが恐ろしい



ぼくの要素が渦(状に)巻いても

またあって 些細に乱れたとしても

真実というかたちはいつも

堅く おもてを 決して崩さない

その事を どれ程のひとが


どれ程のひとが どれ程の真実を


という事が わからなくて

ぼくはいつも孤独を感じる


ぼくは …



人間のなかで

ぼくがいつでも代表者なように

代表者でないひとなんて

いないのだろうけど


ぼくがわかるのは

僕の事と

人間については 在ることだけ

陳列された なかが動く真実


だから 生きることはさみしくて

恐ろしいこと

【恐ろしく感じるよう】に

【生まれて】いるから


生命は絶対に一秒さえも

(縫われているから)ひとりではないのに

【ひとりにさせてくれない】のに

生きているとこんなにもひとりなのは

どうしてか(わからず)悲しい




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