落語調の短編は初めて読みましたが、吸血鬼の知識を落語の形式に当てはめて逸脱しない作品でした。すらすら読めて読みやすかったです。
日本の妖怪、簡単に説明するとろくろ首が語る落語です。作中では、別の呼称ですが。吸血鬼についてのあれやこれやを、面白おかしく語ってくれます。作者様のヴァンパイア知識が短編の中で炸裂しております!
明治の世で、西洋に憧れるのは何も人間だけではございません。魑魅魍魎、妖怪霊異の類も、西洋の「もんすたー」や「くりーちゃー」に憧れていたそうです。 皆様どうぞ、落語を見に来たつもりでお読みください♪