壊れた少女とボクの犯罪行為

ドーナツパンダ

第一話「迷子と落し物」

「ここ、どこだろう?」

さっそく迷子になった。


黒のロングヘアーに白い肌色と漆黒の瞳と薄ピンク色の唇の顔。白いワンピースを着ている少女が困っていた。

穂香は一人暮らしを始めようと思い、思い切って家に出たが、ここがどこなのか分からない。

「どうしたの?」

ある男性に声をかけられ、少しビクビクしながら、質問に答えた。

「あの…すみません。私、ここに来たばかりで、道がよく分からないんです」

「そうなんだ。僕の名前は藤崎隼人。よかったら、僕が住んでるアパートに来る?一人だから」

「え?いいんですか?ありがとうございます」

「一人暮らししようとしてるの?」

少し暗めの点灯。爽やかな隼人の笑顔。

(少し…怖くなったかも)

「私の名前は相川穂香と言います。今日はどうもありがとうございました」

オロオロして逃げ出そうとすると、隼人に肩を掴まれた。

「い…嫌…!?」

白い布に両目を覆われ、視界が奪われていき、手元にあったハンカチを落としてしまった。

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