俺の愛しの人

蘭 魁

まずは俺らの馴れ初めの話 -1-

 まずは俺、真壁まかべ 鏡夜きょうや鳴海なるみ 智春ちはるが付き合い始めたかを聞いて欲しい。


 出会いは男子高校生の頃、入学した学校でそいつと出会ったが、その時点では、話したことも無いし気にも止めてなかった。

 4月に入学し、5.6月と関わりがなく俺は俺なりに友人を作ってり、生活を送っていた。


 7月のある日、俺の友人が智春のグループと遊ぶから、お前もこいと誘われる。

 勿論、遊ぶことが好きな俺は断る事もなく、誘いに乗る。

 それから、智春とは連絡先を交換し同じゲームが趣味ってことで割と仲良くなった。

 誘われたのは8月にある夏の花火大会、俺の家は会場と離れてたためその晩は智春の家に泊まることになった。


 花火大会当日は、付き合うと思ってた奴らがくっつき、楽しんで終わり、俺は智春と二人で帰った。


 帰り道に他愛のない会話をし、智春家の飯を食い、風呂に入りやっと就寝。

 智春の部屋にはベットが1つしかないため、一緒に寝ることは初めから話していたし、俺は背格好が小柄で大して困らない。


 俺が先にベットに入り、智春が電気を消し隣に寝転がる。

 初めは花火のことや学校のヤツらの話をしていたが、徐々に流れが代わり"キス"の話になった。

 互いの経験を話してるうちに上手さを確かめ合う事になったが、特に抵抗感はない。


 まずはそっと唇に触れるだけ。

「やわらかっ」

二人共が同じ言葉を呟き笑った。

 そこから舌を絡めようと智春の唇を舐め舌を出すように促し絡めると胸を軽く叩かれた。

息ができなかったらしい。

少し苦しそうにしている姿がとても愛らしく思えた。

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