第99話、異世界転生作品はすべて『ホラー』だったりして⁉

ちょい悪令嬢「『転生法』の読者の皆様、初めまして! 現在『第10回ネット小説大賞』エントリー作品にして最終兵器である、超問題作『転生法』の各エピソードの詳細なる考証を行っている、『わたくし、悪役令嬢ですの!』の主人公であるアルテミス=ツクヨミ=セレルーナでございます! 何とめでたいことに、今回で本作が通算999話を迎えるとともに、『転生法』においても通算99話を達成したと言うことで、今回はスペシャルヴァージョンとして、本作のこの【座談会コーナー】に特別ゲストをお迎えして、『両作品統一エピソード』をお送りしようと思います♡」




転生法ちゃん♡「──ハーイ、『わたくし、悪役令嬢ですの!』の読者の皆様、初めまして! 実は『ツンデレ気味の妹(しかも幼女)』という、あざといキャラ付けでお馴染みの、『転生法』だよ☆」




ちょい悪令嬢「………………………………………………は?」




転生法ちゃん♡「あ、あれ? どうしたの、『ちょい悪令嬢』さん?」


ちょい悪令嬢「……あの、あなたが本当に、『転生法』ちゃんなのですか?」


転生法ちゃん♡「モロのチン♫」


ちょい悪令嬢「──いきなり、『持ちネタ』盗られた⁉」


転生法ちゃん♡「……え、あなた、そんな銀髪に黄金きん色の瞳という、天使か妖精みたいな外見をして、こんな下ネタを持ちネタにしていたの?」


ちょい悪令嬢「──YOUユー! おまYOUユー!」


転生法ちゃん♡「きゃっ⁉ …………な、何よ、急にわけのわからないことを叫び始めて? 『おま(え)YOUユー』って、いわゆるYAZ○WA的には、『WHYなぜに?』とかと同じようなこと?」


ちょい悪令嬢「YAZ○WAさんは関係無い! ──誰が天使か妖精ですか! あなたこそ何ですか!」


転生法ちゃん♡「……私が、何だって言うのよ?」




ちょい悪令嬢「絹糸のごときつややかな長い黒髪に、端整な小顔の中で煌めいている黒曜石の瞳と、雅な紫紺の和服に包み込まれた白磁の肢体って、一体どこの大名家のお姫様か日本人形かと言いたくなるほどの、和風美少女じゃ無いの⁉」




転生法ちゃん♡「人形と言ったら、あなただって『西洋人形ビスクドール』そのものじゃないの? いっそのこと『着せ替えコスプレ』を趣味にしたら?」


ちょい悪令嬢「──西洋人形がすべて、ビスクドールってわけじゃねえんだよ⁉ いきなり『今期アニメ』ネタをぶっ込んでくるな! それにわたくしが西洋人形そのものなのは、読者の皆様なら先刻ご承知だし、そもそも名前からして『アルテミス=ツクヨミ=セレルーナ』という洋風感バリバリなんだから、違和感が無いのよ!」


転生法ちゃん♡「……あなたが良くて、私が駄目なのは、どうしてなのよ?」


ちょい悪令嬢「いや、あなたのこれまでの口のきき方とか言っている内容からして、そんな清楚可憐な純和風のお姫様みたいな容姿をイメージする人なんていないでしょ⁉」


転生法ちゃん♡「だったら、どんなイメージだったのよ?」


ちょい悪令嬢「それこそ金髪碧眼の天使のような美幼女か、茶髪に茶目っ気たっぷりな、いかにも『メスガキ』と言ったイメージよ!」


転生法ちゃん♡「メスガキって…………ま、まあ、そのように想像なされた読者の方も多いかと思うけど、実は『転生法』ちゃんは、由緒正しき京都生まれの、元華族のお嬢様でした☆」


ちょい悪令嬢「──元華族だとお⁉」


転生法ちゃん♡「……いや、あんただって『筆頭公爵家令嬢』でしょうか?」


ちょい悪令嬢「それ以前の問題だろ⁉ 何で『異世界転生』の擬人化幼女が、現代日本の京都生まれで、しかも旧華族なんだよ⁉」


転生法ちゃん♡「………………………いわゆる、『ギャップ萌え』ってやつ?」


ちょい悪令嬢「違う! 完全に『ミスマッチ』とか『設定ミス』とか言うやつだ!」


転生法ちゃん♡「はいはい、もうそれでいいから、とっとと話を進めましょうよ」


ちょい悪令嬢「……くっ、納得できないけど『司会進行役』としては、その申し出に頷かないわけにはいかないッ(悔しい! でも感じちゃうッ♡)。 ──コホン(気を取り直して)、実は今回お呼びしたのは他でも無く、当【座談会】における『転生法』の各エピソードの検証の、最終的な『総括』を行いたいかと思っているのですよ」


転生法ちゃん♡「『総括』って………………すでに日本は、ロシアの占領下になってしまっているわけ?」


ちょい悪令嬢「…………今回は、『時事ネタ禁止』でお願いいたします」


転生法ちゃん♡「あら、この作品に登場すれば、ロスケや毒亜ドクーア三国のことを、思う存分罵倒できると思ったのにぃw」


ちょい悪令嬢「──おいッ、人の作品の風評被害をまき散らすのはやめろ!…………ただし、現在進行形で『侵略者』である『ロシア連邦』(名指し)に関しては、思う存分ぶっ叩いていいぞ?」


転生法ちゃん♡「叩いていいんだw まあ、これ以上はまたしても脱線しそうだから、このくらいにして、これまでの総括をやるって、どういうふうによ?」




ちょい悪令嬢「──よくぞ聞いてくださいました! テーマとしては、『異世界転生作品はホラーである』でございます!」




転生法ちゃん♡「……は? いわゆる『なろう系』が、ホラー作品ですって?」


ちょい悪令嬢「それが今回の『第10回ネット小説大賞』において『転生法』の全話を、『カクヨムコン7』において『なろうの女神を支配する』の初期作品数十話を読み直しての、本作の作者が抱いた感想の『核心ポイント』でございます」


転生法ちゃん♡「いやいや、確かに『異世界転生』って基本的にファンタジーでありながら、恋愛や政治や歴史改変や戦争やSFやそれこそホラー等々と、複数のジャンルに跨がっているけど、むしろだからこそ『異世界転生作品はホラーである』なんて、断言することはできないんじゃないの?」


ちょい悪令嬢「──『見かけ上』はね。でも『根源的』には、『異世界転生』作品はすべて、ホラーであるのですよ」


転生法ちゃん♡「……何で、そんなに言いきれるのよ?」




ちょい悪令嬢「だって、『転生』すると言うことは、世界間を跨いでいるとはいえ、いったん死んで生き返るわけで、まさしくホラー小説の主要テーマの一つである、『死者の復活』あるいは『死霊の憑依現象』そのものでしょうが?」




転生法ちゃん♡「──ッ」




ちょい悪令嬢「これもまた今回の『転生法』に対する検証における最重要テーマであるのですが、何よりも『異世界人の視点』に立って異世界転生(作品)を見直すべきなのであり、もしも自分の親子兄弟や妻や恋人や友人等の身近な人たちが、突然(前世に目覚めて)別人のようになってしまったら、『ホラー』以外の何物でも無いでしょう」




転生法ちゃん♡「──うっ⁉」




ちょい悪令嬢「また、『銀座に異世界の軍隊が攻めてくる』場合においても、物理的に『異界のGATE』を通って大軍勢が侵攻してくるのでは無く、むしろ召喚術を応用して異世界人を銀座の日本人に転生憑依させて、日本人同士で殺し合わせるなんて、現在一番ホットな話題である『侵略』モチーフの作品として、これほどまでの『恐怖ホラー』は無いでしょう」




転生法ちゃん♡「──ううっ⁉」




ちょい悪令嬢「更にこれは作者の別作品である『エルフの女神様♡』の話なんですが、実はエルフの国では人間は食用の家畜であり、エルフの女神様が戯れに日本人をエルフの国に大量に(食用の知能の無い『ブタ人間』の身体に)転生させて、『ブタ人間』どもを『勇者側』と『魔王側』とに分けて、『勇者による魔王退治の物語』を演じさせて『ブタ人間』同士で殺し合わせて、『お芝居』がすべて終わった後には、エルフたちが『ブタ人間』たちをおいしくいただいてしまうと言う筋書きなんですけど、これを『ホラー』と言わずして、何を『ホラー』と言うべきでしょうねえ?」




転生法ちゃん♡「──うううっ⁉」




ちょい悪令嬢「あと完全新作案として、ある日本人の女の子がいかにも胡散臭い『使い魔キュ○べえ』から魔法少女にしてもらって、どんな魔法でも使えるようになるんですが、物理法則が支配する現実世界でそんなことができるわけが無く、実は彼女は『魔法少女契約』するとともに死んでいて、異世界という名の『死後の世界』に送られていたりしてね☆」




転生法ちゃん♡「──おいッ、『ま○マギ』を嫌な感じに曲解するのはやめろ⁉」




ちょい悪令嬢「そして最後に、これは少々方向性が違うのですが、最愛の妻を亡くした男が、次々に女を攫ってきては仮死状態にして、『集合的無意識とのアクセス』という『反魂術』を使って、生前の妻の『記憶と知識』を無理やりにインストールして、死者を甦らせようとする、悲しくも狂気に満ちた『ゴシックホラー』も絶賛構想中ですの♫」




転生法ちゃん♡「──もうそれって『ホラー』じゃ無くて、むしろ『不条理』とか『嫌な話』とか言ったほうがいいんじゃ無いのか⁉」




ちょい悪令嬢「……あら、そもそもこのたび本作の作者がエントリーしようと思っている、『横○正史ミステリ&ホラー大賞』の受賞作品が掲載される予定の『角○ホラー文庫』は、この手の『嫌な話』の宝庫であるかと思ったのですが?」




転生法ちゃん♡「──ううううっ⁉」




ちょい悪令嬢「──と言うわけですので、『嫌な話』を書かせれば右に出る者のいない本作の作者が、満を持して『横○正史ミステリ&ホラー大賞』にチャレンジしようかと思いますので、エントリー作品を『カクヨム』様のほうで公開した暁には、読者の皆様におかれましても、どうぞご一読のほどよろしくお願いいたします♡」

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