第86話、超人気の魔法少女アニメの、【初代版】とは異なる世界観の【外伝】の作成は可能か⁉

 ──現代日本の推定三千万人の、異世界転生希望の、ヒキオタニートのお兄ちゃん&お姉ちゃん、こんにちは☆


 実は『ツンデレ気味の妹(しかも幼女)』という、あざといキャラ付けでお馴染みの、『転生法』だよ♡



 さて、本作は基本的に、その時点その時点において、ネット上で話題になっている、『異世界転生(や転移)』系の話題があったら、それをテーマにして語っていくって方針なんだけど、今回のお題は、某歴史的超傑作の外伝ソシャゲ作品がアニメ化されて要注目の、『魔法少女』についてだよ!



 これって、以前にもやったのを覚えている方もおられるかと思いますが、どうして再びテーマに取り上げたかと言うと、実はこの作品が実際に配信される以前から問題にされていたことなんだけど、相変わらず『アンチ』連中の声がでかくて、純粋に新作アニメを楽しんでいる作者としても、もうほとほとうんざりしているらしいのよ。


 しかも始末に負えないことにも、アンチの中でも一番過激なのがよりによって、ソシャゲの基になった『元祖アニメ』作品しか認めようとしない、いわゆる(『ガン○ム』とか『ヤ○ト』とか『ル○ン』とかでお馴染みの)『初代原理主義者』たちなの!


 まあ、当該『元祖作品』が超名作であったことも、革新的な脚本をしたためたエ○ゲ界出身のウロボロス氏(仮名)が、アニメ界の至宝的鬼才であることにも異論は無いし、元祖原理主義者たちがいまだ拘泥し続けているのもわからないでも無いけど、人が楽しんでいる作品にケチばかり付けるのはそろそろやめて欲しいの、いい加減ウザいしね!



 ──ただし、ここでいくら主観的かつ抽象的な『感情論』を述べたところで、お互いに納得できないと思うので、今回は当然のごとく、本作お得意の『論理面』から攻めていきたいかと存じます♡



※そう言った意味も含めまして、ここであらかじめ以下の点についてお断りしておくね。


 あくまでも本作はオリジナル作品ですので、他人様の作品についてそのままダイレクトに考察するのは、いろいろと問題がありますので、いっそのこと本作の作者の別作品である、『わたくし、悪役令嬢ですの!』に準拠することによって、魔法少女のことを『魔法令嬢』と、魔女のことを『悪役令嬢』と、言い換えることにいたしますのでご注意ください。


 これは別に、単なる『詭弁』や『ごまかし』などでは無く、実は『わたくし、悪役令嬢ですの!』についても、いわゆる『裏設定』的には、同じような背景を抱えていたりしますので、どうぞご理解のほどを。



 それで、『元祖原理主義』勢の最大の論理的支柱(言いがかりとも言う)とは何かと言うと、『元祖』のTVアニメシリーズのオチとして、主人公の魔法令嬢が、実はその世界における『作者』の力を有する『開明獣』から提示された、「魔法令嬢になる代わりに、何でも願いを叶えてあげる」という約束を利用することによって、



主人公「私を、全知全能の神様にしなさい」


開明獣「──そんな『小学生のクソガキレベルの、何でもアリ☆』の、お願いがあるか、『ハ○ヒ』かよ⁉」


主人公「何でも一つだけ、願いを叶えてくれるんでしょう? まさか、できないとでも言うの?」


開明獣「残念なことにも、なぜだかできなくもないことになっているけど、神様なんかになってどうするの?」


主人公「すべての世界において、悪役令嬢なるものを存在しないことにして、これ以降『乙女ゲーム転生』をした少女たちが、けして不幸にならないようにするの」


開明獣「あー、きたねえの⁉ そんなことをしたら、『乙女ゲーム転生』系Web小説が、作成不可能になるじゃん!」


主人公「知るか、そんなこと。むしろ悪役令嬢それ自体を消滅させたほうが、Web作品内のすべての異世界が安定化して、あらゆる異世界転生を司るところの、『なろうの女神』の使徒であるあなたにとっても、むしろ好都合でしょうが?」


開明獣「……うっ、た、確かに。仕方ない、君を神様にしてあげるよ」


主人公「やた♡」



 ──ということにしてしまったので、この『元祖作品』の派生作品であるソシャゲが、『いまだ悪役令嬢が存在している世界』であることが、『元祖』の結論を勝手に否定していると、原理主義者としてはかなりご立腹なご様子なのよ。


 一応ソシャゲ側としては、「当作品は、天文学的確率のもとでの奇跡によって、いまだ悪役令嬢が存在し続けていることになっている」と主張しているのだけど、当然元祖側としては、「全知全能の神様相手に、そんな例外があり得るか⁉」とか、「苦し紛れの言い訳をするんじゃない!」とかと、非難囂々となったわけ。



 それでは、『全知全能なる神様的存在によって、あらゆる世界において悪役令嬢なるものが、何と過去をも含めて完全に消滅させられている』状況下で、『奇跡的な例外として、いまだ悪役令嬢が存在している、ifストーリー』は、果たして実現可能かどうかと申しますと、




 ──実は何と、『全然OK☆』だったりしま〜す!




 元祖原理主義者の皆様、残念でした〜♡




 ……おそらくは、アニメ&エ○ゲ界の鬼才であるウロボロス氏(仮名)も、『大宇宙のエントロピー』が何やらといった、『古典的なSF』には通じておられながらも、量子論や集合的無意識には詳しくなかったようですなあ。


 本作において何度も何度も申しているように、多世界解釈量子論に基づけば、世界と言うものはあらゆるタイプのものが、けして増えも減りもせず、改変されたりすることなんてあり得ません。


 ──だって、すべて揃っていると言うことは、最初から『改変後の世界』も存在していることになるので、改変する必要は無いわけなのよ。


 よって残念ながら、量子論に則ると、これまでのSF的常識はほとんどすべて通用しなくなって、『悪役令嬢が存在した事実』を、すべての世界において現在過去未来にわたって完全に消し去るなどという、世界の物理的大改変なんて、たとえ全知全能なる神様だったとしても、絶対に不可能なんですうwww(いかにも煽り気味に)


 そもそもね、たとえ神様であろうとも、その力が及び得るのは、その神様が存在している世界の内側のみなのであって、『あらゆる世界に影響を及ぼすことのできる、世界の外側に存在している神様』なんてものは、論理的に存在し得ないの。


 つまり主人公の魔法令嬢は、自分が存在している『元祖アニメ作品』の世界の中だけで、悪役令嬢の存在を消し去り得るに過ぎないのよ。


 ……一応、皆さんが勝手に夢想なされている、真の超常なる存在たる神様に該当する、『あらゆる世界の外側にいる存在』も、論理的には『設定する』ことができるのだけど、それっていわゆる『あらゆる世界を夢として見ながら眠り続けている』という、これまた中二病的作品によくありがちな『アレな存在』のみなのであって、実はこういった存在は論理的には実体を持ち得ず、『概念の集合体』としてしかあり得ないの。


 それと言うのも、今まさに読者の皆さんがおられる世界が、実は現実のもの、何と夢である可能性もけして否定できなかったりするのだけど、その際に問題になるのは何よりも、「誰が見ている夢なのか?」と言うことなの。


 こんなことを言うと、中二病的Web作家あたりだと、「それこそ、世界を夢として見ている、神とも呼び得る超越者なのだ!」とか言い出しかねないけど、そんなのが本当に物理的に存在するわけ無いじゃない。


 あくまでも現実的に考えれば、夢を見ているのは『自分自身』と言うことになるわよね? 面白くも何ともない解答だけど、普通はこれで話は終わりでしょう。


 ──ただし、誰でも『他人になってしまう夢』を見たことがお有りであるように、この『現実世界という夢』から目覚めた時に、『まったくの別人』となる可能性だって十分あり得るわけで、現在あなたたちが夢の中にいる場合は、次の瞬間に目覚めた時には、それこそ『ありとあらゆる人物』になる可能性があるわけ。


 すなわち、『ありとあらゆる世界を夢として見ながら眠り続けている、神様とも呼び得る超越的存在』とは、『ありとあらゆる世界のありとあらゆる時代のありとあらゆる存在』が該当することになり、実はあなたたち人間は常に、まさしく量子論そのままに、『すべての存在の可能性の重ね合わせ状態』にあることになるの。


 ──そしてまさにこのことこそが、ありとあらゆるパターンの世界が、最初からすべて揃っていることの証しでもあるのよ。


 何せ、人はほんの一瞬後においても、『現実世界と言う名の夢』から目覚めることで、『真の現実世界』に転移する可能性があるわけだけど、その可能性に何らかの制限を設ける必要は無く、過去でも未来でも外国でも宇宙でもパラレルワールドでも異世界でも、どのような世界でもあり得るんだしね。


 よって当然のごとく、そこに存在している『目覚めた後の真の自分』の有する『記憶と知識』には、現在過去未来を問わない、すべての叡知が含まれることになるので、まさしくこの『可能性の集合体としての神様』こそが、いわゆる『アカシックレコード』や『集合的無意識』そのものとも言い得るって次第なのよ。



 ……結局、何が言いたいかと言うと、神様と言うのはあくまでも『あらゆる存在の叡知(=情報)の集合体』でしかなく、まさしく『おとぎ話の何でもアリの神様(=ハ○ヒ)』みたいに、ただの少女がすべての世界から悪役令嬢を消し去るなんて、そんな御都合主義的なことなんてできっこないというわけなの。




 つまり、量子論や集合的無意識論に則れば、そもそも『アルティメットな魔法令嬢主人公』の存在そのものが全否定されるわけなので、『いまだ悪役令嬢が存在しているifストーリー』を展開しても何ら問題は無く、元祖原理主義者の皆さんは、今すぐにでも新作アニメ作品に対する非論理的な誹謗中傷をやめないと、恥の上塗りを重ねていくだけってことなのよ♡










 ──ただし、現在自分が存在している世界以外の『別の世界』と、まったく接触できないかと言うと、そうとも限らないの。


 すでに述べたように、集合的無意識には、ありとあらゆる世界のありとあらゆる時代のありとあらゆる存在の『記憶と知識』が集まってきているから、そこにアクセスすることができれば、あらゆる別の世界の存在の『記憶と知識』を己の脳みそにインストールすることが可能となるので、それを『前世の記憶』的なものと見なせば、精神的な『異世界転生』や『タイムトラベル』等が、事実上実現できることになるのよ。


 もちろんそれを実際にやっているのが、『わたくし、悪役令嬢ですの!』の【魔法令嬢編】なのであり、完全に魔法令嬢になり切っていた主人公が、ふとしたことから集合的無意識とアクセスを果たして、魔法令嬢になる前の真の自分自身の記憶を取り戻すことによって、自ら世界の謎に迫っていくという波乱の展開を迎えておりますので、ご興味のお有りの方は、どうぞ御一読のほど、よろしくお願いいたします♡

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