第61話、勇者が最強の魔王として闇堕ちしたのなら、いっそ同一人物を再召喚して再び勇者に仕立て上げて、自分同士で闘わせたら?
──現代日本の推定三千万人の、異世界転生希望の、ヒキオタニートのお兄ちゃん&お姉ちゃん、こんにちは☆
実は『ツンデレ気味の妹(しかも幼女)』という、あざといキャラ付けでお馴染みの、『転生法』だよ♡
さて、前回お送りした『同一人物の複数同時召喚』に関しては、予告した通りに、『小説家になろう』様のほうで
……ほんと、この作品の作者って、頭の具合を疑われるレベルで、
でも確かにこれって、当該作品内で記されていたように、真に現実的かつ理想的な、『ループ』や『死に戻り』や、そして何よりも『異世界転生』そのものを、見事に実現できていたと言っても、けして過言では無いでしょうね。
そもそも、SF小説やラノベやWeb小説等に描かれているような、御都合主義の『ループ』や『死に戻り』なんて、現実に実現できっこないのよ。
これについては、これまで本作や、作者の他の作品内で、散々記してきたから、ここでは詳しくは述べないけど、実は世界というものは、最初からすべてのパターンのものが、無数に揃って存在していて、SF小説やラノベやWeb小説なんかに良くあるような、世界の『改変』とか『ループ』とか『消失』とか『上書き』とか『分裂』とか『結合』とかは、絶対に実現不可能なのよ。
だって、『最初からすべてのパターンのものが揃っている』ってことは、ある世界に対する『改変された世界』も、最初から存在しているのだから、そもそも改変する必要なんて無いんだしね。
よってすべての世界は、最初の形のままずっとずっと変わることなく、永遠に存続して行くのみなの。
……ごめんなさいねえ、世界の『改変』や『ループ』や『死に戻り』なんかを扱っている、Web作家の皆さん、御著作を全否定するようなことを言ってしまってw
もちろん、反論は受け付けるけど、むしろこっちが聞いてみたいと思うの。
ねえねえ、異世界系のWeb作家の皆さん、世界を『改変』したり『ループ』させたり『消失』させたりって、一体どうやったら実現できるの? (いや、そんなこと、絶対に不可能でしょうw【反語】)
これまたこれまで散々述べてきたけど、量子論や集合的無意識論に則れば、ある世界の中に存在している者は、自分の属する世界を(物理的に)改変することなんて、絶対にできないと断言できるんですけど?
できるとしたら、その世界の『外側に存在している者』だけで、具体例を挙げるとすれば、異世界を題材にしたWeb小説を作成している『作者』なんかが該当すると思うんだけど、本人はあくまでも小説を書いたり書き換えたりしているだけで、世界を改変している自覚なんて無いんだろうけどね。
それにさっきも述べたように、世界というものは最初からすべてのパターンが存在していて、改変などけして行われる必要はなく、最初から『改変後の世界』すらも存在しているので、『作者』が自作を書き換えた瞬間に、それに対応する本物の世界のほうも、別の『最初から書き換えられていた内容と同じ世界』へと切り替わるだけで、『作者』の書き換えに応じて、それぞれの世界において、天変地異が起こったりして、世界が改変されてしまうわけでは無いんだしねえ。
──そうなのよ! それらはすべて、たとえ小説等の
例えば、最近のWeb小説のトレンドとして、Web小説家が自分の作品内で描き出した異世界の中に転生してしまい、そこで当該作品の記述を加筆修正することによって、異世界そのものを意のままに改変できるなんて作品が目につくようになったけど、これはいくつもの点において、小説として破綻しているの。
それにはいろいろな理由があるんだけど、まずさっきも述べたように量子論等に則れば、その世界の中に存在している者は、たとえ『作者としての力(w)』を持っていようが、己の世界に対して(物理的に)改変したりできないことに始まり、『質量保存の法則』等の物理法則に則れば、現代日本から異世界に物質をそのまま持ち込むことができないのだから、書籍やスマホが『作者(w)』の手元にあるはずがなく、自作を書き換えるどころか閲覧することすら不可能であること等々、いくらでも挙げることができるわ。
しかももし万が一、『作者としての力(w)』が実現してしまったらしまったで、大問題なのであって、例えば『作者(w)』が連載開始早々、自分に襲いかかってきたモンスターの大群を、自作の記述をちょろっと書き換えただけで、あっさりとすべて消滅させてしまったりしたら、どうなると思う?
ぶぷぷぷぷ、そんな文字通りの『何でもアリの』
更に駄目押しとして、本作の作者お得意の『メタ的量子論』に則って全否定すると、すでに『ゲーム転生』の回の時にも言及したように、もし本当に小説の世界の中に転生してしまったとすると、たとえ『作者』とはいえその瞬間に、『小説の登場人物』という架空の存在に成り下がってしまい、仮に前述の『作者』としての万能の力を使えたとしても、それはあくまでも、依然作品の外側に存在している『本物の作者』によって与えられた、単なる『小説内の登場人物としての作者(という名前のキャラ)の力』でしかないの。
よって、これまで本作の作者が著作の中で散々主張してきたように、現代日本から生身の人間が小説の中に転移することなぞ絶対あり得ず、あくまでも生粋の異世界人が、何らかの拍子に集合的無意識とアクセスすることによって、現代日本において自分が現在存在している異世界とそっくりそのままの作品を作成している、Web作家の『記憶と知識』を、己の脳みそにインストールすることになって、自分のことを『世界の作者(w)』であるなどと思い込んでしまい、事実上の『自作の異世界の中への転生』を実現してしまうだけの話で、当然世界を本当に物理的に改変できたりする、『作者としての力(w)』なんて、使えたりするはずがないの。
──そうなのよ、大切なことだから、何度も何度も繰り返して言うけど、現代日本に存在している人から見れば、既存のWeb小説の異世界そのものの世界であっても、そこに存在している者にとっては、唯一無二の本物の現実世界なのであって、一部のWeb小説みたいに、自作を書き換えることによって、本当に異世界が改変されることなんて断じてあり得ず、ただ単に、多世界解釈量子論に則れば、世界というものは最初からすべて無限に揃っているから、現代日本で描かれたWeb小説そっくりの異世界だって当然存在しているし、しかも世界というものは改変も消失も絶対になされたりはしないから、Web小説家が自作の内容を書き換えるごとに、それと対応するそっくりそのままな本物の異世界が、別の異世界に変わるだけの話なのよ。
つまり、以上の各種論点を総合すると、量子論や集合的無意識論や、本作の作者みたいに、常に『小説における常識』を疑い続ける『創作者として当然の姿勢』に基づけば、たとえその世界の内側にいようが外側にいようが、既存のWeb小説に描かれているような、世界そのものの『改変』や『ループ』などけして為し得ず、世界そのものが『ループ』して、ゲームのセーブシステムそのものの『死に戻り』が実現することなぞ、けしてあり得ず、結局はその世界の中にいる人々のほうが変わっていくしか無く、例えば今回『なろうの女神が支配する』のコラボ新作で描き出したように、世界そのものの時間の流れはそのままにしておいて、『同一人物の複数同時召喚』の仕組みを利用することによって、同一人物を魔王と勇者とに仕立て上げて、永遠に自分同士で殺し合いをさせ続けるという、自作自演の『死に戻り』という名の、無限の『生と死の
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