第2話 2人の王子?

綾乃side

『はぁ〜麻子聞いてよ』

「んー?どうしたのため息なんかついて?」

この子は佐藤麻子(さとうあさこ) 黒髪のクール系女子でお姉ちゃんみたいに頼れる 私の一番の親友

『あのね、今日朝遅刻するって思って走ってたら男の先輩にぶつかっちゃってさぁ〜...優しかったけど後で怒られたりしたらどうしよ』

「朝からずっと思い詰めたような顔してたのはそれ?まぁ大丈夫だと思うけどさ?どんな先輩だったの?」

んーあんまり細かく覚えてないんだよなぁ…

『たしかぁ、イケメンで2人組で登校してたと思う』

「ねぇ、もしかして周りに女子が沢山いなかった?」

言われてみれば……

『居た気がする〜 麻子知ってるの?』

「いや、知ってるも何もその人たちこの学校の2代王子って言われてて校内ではめちゃ有名人、他校の生徒もその2人目当てで文化祭とか来る人も多いらしいよ」

え?もしかして知らなかったのってうちだけ?

『麻子!その2人っていい人?』

「んー、女に困ったことなくて 噂ではゲームで女子をもてあそんでるらいしよ 飽きたら取っかえ引っ変え まぁ、王子って言われてるけど性格まではどうかね?怖い人ではなさそうだけどね」

いや、普通に最低なんだが笑 てか、いくらイケメンだからって堕ちる女子も女子だよね

『そ、そうなんだね~!ありがとう笑』

「ってこんな時間(笑) 部活行くから先帰ってていいよ〜」

『行ってらっしゃい!話に付き合わせてごめんね〜』

麻子に悪いことしちゃったなぁ

とりあえず帰ろっと………

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