data7
《人事ファイル:c159-JP-892》
レベル3資料
作成日:B30年4月24日
氏名:
性別:男
年齢:24
住居:宮城支部 A-003
所属:宮城支部/交渉部
能力名:
能力:陰陽術?
本人は陰陽師を自称している。勿論、そんな訳はない……筈なのだが、その詳細に関しては未だよく分かっていない。
備考31:匿名希望
意外と常識人!?
この前、落ちてたゴミを拾ってゴミ箱に捨ててた。
靴を揃えて脱いでた。
挨拶すると返って来る。
ぐう常識人、ぐう常識人。
*
《人事ファイル:ec2a-JP-1179》
レベル2資料
作成日:B32年6月14日
氏名:
性別:男
年齢:20
住居:宮城支部 A-006
所属:宮城支部/交渉部
備考1:東京支部/交渉部
気付いたら私の電撃で気絶してたみたい。
これから情報部で尋問されるらしーです。
*
【傍觀者名簿(異地球):
性:女
齢:(若い見た目である)
階:無
補:
佐藤誠陸軍少佐
*
【
苗字:
性別:女
年齢:
能力名:
能力:
中華人民共和国香港特別行政区出身の元・騎馬警官。イギリス人の父親を持つが面識は無い。
当人の思想から
入信の経緯故、翻意に注意すべし。
*
【
苗字:
性別:mâle (男)
年齢:66 (
能力名:Digger (
能力:
“人民防衛国民会議(CNDP)”に所属していた元・少年兵。
CNDPの司令官「ローラン・ヌクンダ(Laurent Nkunda)」が拘束された後は、コンゴ民主共和国に存在する複数の“暴力的な非国家主体(VNSA)”を渡り歩いた。
そして、ある時、指し手たる蕃神の思召か、流れ着いた蕃神信仰の下部組織に身を寄せた彼は、その夜の内に
*
《人事ファイル:ec2c-JP-1180》
レベル3資料
作成日:B32年6月14日
氏名:
性別:男
年齢:9
住居:東京都八王子市丸山町XX-XX 〒192-00XX
所属:八王子市立U小学校/児童
能力名:
能力:土を操る
備考1:東京支部/交渉部
彼には命を助けられてしまいました。まだ子供なのですが、勇に満ち、血を見ても怯まない上に決断力もあります。もしREDになっても将来は安心ですね。
*
【傍觀者(異地球):
性:女
齢:
級:無
補:
身柄の所在に付いては未だ協議中であるが、近衛旅団側に受け入れ態勢が整っていない為、MCG側が
通信隊隊員
*
【
性別:männlich (男)
年齢:31 (
能力名:Wiedergeburt (
能力:龍化
ドイツ、死刑執行人の家系「ライヒハート家」に、前触れ無く生まれた赤毛。両親にも身に覚えがないその赤毛の所為で、不貞の疑念や周囲の偏見に晒されていた。
それでも、死刑執行人の責務を担うべく日々父親の仕事を手伝っていたが、国内に於ける「死刑撤廃論」の高まりにより、終ぞ、ただ一人の
されど、彼の望みは社会への復讐などという非生産的な視点にない。
偏に、祖国を、延いては人類を思えばこその「救済」である。
*
こんなところに梵天王! その4 著・
◆別地球α情勢 体制側・反体制側(蕃神信仰)の対立
今回は、別地球αの日本に於ける『対立構造』と、それらが共通して認識する『
別地球αは、約二千年前に降誕した『
しかし、ごく
ある異教勢力が急激に台頭してきました。それが例の『蕃神信仰』です。
『纏骸皇』は、象徴としての君臨を認める者に限り、信仰の自由を保証しています。しかし、『
『蕃神』が何なのか、それは『蕃神信仰』内でも『上位者的存在』である以上に詳しく
◆蕃神信仰の教義、儀式
全てを挙げ連ねるのはキリがないので、我々MCG職員に関係するであろう部分に絞ります。覚えておくべきなのは『盤上の駒』と『
彼等は、『纏骸者』を『神々の盤上』に上がる事を許された『盤上の駒』に例えます。そして、その行動、思考、来たる運命は、全て『盤外に座す者』――つまり『蕃神』の思し召しであると
その結果、ふとした閃きや思い付きを天啓として信じ込む傾向にあるそうです。それだけなら、唯の“思い込みの強い宗教家”でしかないのですが、次に述べる概念、『神楽舞』と組み合わさる事で、彼等はかなり傍迷惑な存在と化しています。
『神楽舞』とは、『纏骸者』の典拠ともなっている『纏骸伝説』(後述)に由来します。「舞」なんて華やかな語が付いていますが、実際の所、それは生死を掛けた「殺し合い」に他なりません。
彼等は、『神楽舞』を見事に全うする事で『蕃神』の祝福、乃至は『
◆纏骸伝説
日本発祥(?)という説もある、出処不明の伝説。
口碑にのみ伝わる、『纏骸皇』『纏骸者』の名の典拠です。また、それらの事実は、纏骸皇が誕生する前、紀元前には存在していた、或いは元となる何かが存在していた事を意味します。
以下に、内容の要約を記します。
村一番の美男美女二人が舞台に歩み出、互いを互いが見た。
その二人を見届人たちが取り囲む。
時は満ちた。
二人は『骸』を纏って、神へ捧げる舞を始めた(神楽舞)。
舞は、二人の骨身が砕け、舞台が血で染まるまで続けられた(戦い?)。
そうして、遂に神に認められた美男は、神の直々の『認可』を受け取り、美女の体内から『鈍色の鍵』を得た。
美男は、名乗りを上げ、その鍵を用いて旅立った。
というお話です。中々に難解ですね。
『鈍色の鍵』の効能については、『蕃神信仰』内でも解釈がわかれる所らしいのですが、別地球αでも同時期に唱えられ始めた『十二次元宇宙論』の仮説と繋がって『上位次元宇宙』へと招待される『現象』のイメージであるというのが主流の解釈だそうです。
つまり、彼等の教義は「『蕃神』の示した相手(直感で見極める)と命をかけて戦えば(神楽舞をすれば)、救済されますよ、神の膝元へ行けますよ」という事なのです。そして、その相手とは、往々にして“ふとした閃きや思い付き”によって選ばれる……こう言えば、上述した「傍迷惑」の意味も分かって頂けるかと思います。
◆まとめ
『蕃神信仰』とは、こんなにも殺伐とした集団なのですが、「ムカつく奴(体制側)をぶっ倒して、『上位宇宙』に到達できるなんてサイコーだぜ!」といった具合に、社会に対する不満を持つ層をガンガン取り込んでいるそうです。
職員の皆さんも、例え街中であろうと気を抜かないようにしましょうね!
(しかし、それ程までに勢力を増すなんて、別地球αでは社会に相当の不満が……いえ、詳しくは踏み込みませんよ!)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます