ゴーストエンフォース・クローズドリフトオフ

ディージィーアール

第一章

オープニング 『未知との戦いへ』フラグメント・オブ・ヒューリー

第一章 第一節 


 怖いもの見たさ、そう言うのって分かっていただけるだろうか??俺はそう言いたい。知らないのは悪いが、知っているのは尚悪い。あー、難しい説明だ。本当に社会に対して、現状に対してそう思う。


 女の口調だが、そんなものだ。精神が弱気に、他人が機嫌の良い状態だ。現在の状態はこう他人から評価される。収容されているから当然の状態であり、他者は理解しないようだ。

 支配したのは邪な論理、常識はそっちに傾いた。エゴはエゴで鹿の角の様にぶつかり合う。

 ま、まあ若いころ憧れた囚人服を着ている。短い間の学生時代のなのだが、丈夫で上下ツナギ、軍用の迷彩模様を塗る前みたいな感じに特殊なコート、これに、番号が描かれる。知ってはいたが、俺の番号だ。



 収容された当人の彼は、手紙の内容を考えていた。ここ、囚人房では一切の紅茶を飲む事が出来ない。優雅だからだ。こう、説明が付きそうだがそうでも無い。エゴと言う奴だ。手紙にこんな思考を張り巡らせるのは、そうでもない。夜がやって来るからだ。譲歩を引き出し、仕送りを要求しているのだが、請求が大変そうだ。

 大変そうなのは、昼間で後の囚人用の着物、つまり、衣服を強い糸から強い布で作っている。これが、キャッチの手法の様な、功を奏し囚人化と収容者人数呼びの憧れ、誘惑となる訳だ。


 彼はここまで来て、理解した。知っていた事では済まない無視していた事で有った。簡素になった手続きを終え、手紙などと甘く見ていた。終わるのは夜だ。囚人服は特殊なコーティングがして有り、一定の条件下で良く見えると言う奴だ。これに番号がコーティングを抜きその部分だけ染めの形で塗られるので、良く浮くのでは無く、浮き出る様に良く見える。夜は幽霊退治をさせられる。死者がこれには出る。


 つまり、彼は手紙が遅れたせいで幽霊退治に素手で参加する事になる。

 手紙が遅れた彼は素手で幽霊退治に参加させられる。


 牢の構造は、U国式にライトグレーそのものの良質なコンクリートの色のまま、鉄格子で閉められ、トイレなどのプライベートは遮る板がある。下着類は配備され、共通の仕様となる。しかし、幽霊退治出来る仕様だ。幽霊に簡単に見破られる。囚人服は軍用より強く厚くいわゆる強固であって透ける事が一切無い。いわゆる生地の色というやつだ。

 幽霊が何の問題を起こすか。殺しだ。世間では邪魔者とあっさり収容所に送ってしまいこれも何かの技術だが、彼は呼吸を整え焦った。先輩はいた。出てきた先輩はあっさりと囚人服を自慢していた。だから大丈夫。自分だけ騙されている訳では無い。手首をギュッと強く握りしめ、握られた側の腕を手首の神経と筋動を確かめるように手をグー、パーと開いたり握ったりした。左腕に、握られた側の証、手の跡が着いた。青アザが、握力が強いと人間の皮膚には出来上がる。幽霊騒ぎの話なんて実は収容所の中だけだ。邪魔な利用価値、商用価値の無いのを霊力を使い今から起こることのために考え直すと確か、ポイッとしてしまい、未知の存在の幽霊の彼らに取って都合が良い環境らしく、姿が見えてしまう。視認される事に恐怖するのでは無い。悪夢と同じメカニズムと呼ばれる、怖いと言う感情に感受性を支配されてしまう。書き換えられてしまう感じと言えばいいか。考え直し、身体トレーニングを覚え書き的なもの全て思い起こす。対策は要るが、イメージは収容所ここへの悪だ。ベルトコンベアーに乗せられ運ばれる。全ては他人が支配する。


 彼らは一定のフォーマットを取る。初期は有名画から出て来たかのようなゾンビ達だったのだが、事実有る筈の無い絵がそこの壁に飾って有り、ニュッとそこから幽霊が這い出る仕掛けだ。今はその時代とは違い技術の進歩も有り、視認できるレベルにまで来ると、色んな迷信が効くものだ。商業の論理は効く事を優先し、他人に押し付けるなどの飛ばしが横行した。呪詛を編み上げるかの様な最後にウェルカムと仕上げられるような環境となった訳だ。


 レベル1があったとしよう。彼らは急速にレベル3に成長する。危険領域はここからであり、干渉能力が高い。邪な論理だけでは済まないから善へのニーズから心の穏やかな平安の為に、幽霊退治にはメリットがある。罪に対して干渉が効き、削れて行くシステムが採択されている。彼らが欲しいのは生体エネルギーであり古来悪魔のなんてのは世間で消費され尽くされて消え失せてここには無い。霊的存在を腹を満たす為に使う。他者の善意を利用する基本形からはじまり、他人の利用どころでは無い論理こそ当然の論理なのでニンゲンがここに来る率も高い。

 動物なんかはごく初期に対策が立てられ消えてしまった。ペット禁止のマンションなんかではメカに次ぎ有望な商材だろう。世間の流れはこうだ。これは霊についての話だ。


 悲しい事に武器が許可され安全な心境でいられるのは幽霊に心を読まれ、殺意、つまりヒトへの殺意をサーチアンドデストロイされる。つまり、優先的にや積極的にでは無く、殺意が仕事をし身体を食べてしまう。そのように見える様に幽霊は仕事をする。より、積極的に自由な想いを持つ世間では、ビジネスではある種当然だが、殺意を使う。局地戦では殺意をより積極的に使う。特殊な環境で有るのがここだ。参加し無いとどうなるか。幽霊退治に参加した方が最も問題である『眠りに着ける』


 基本形を彼は思い出していた。フィジカルを鍛え、番号018……と呼ばれるのが分かる。姿勢が良いのも精神を崩さないためだ。善意の親切なお節介と言うのは無い。みんな不良時代にお世話になったようなぎらぎらした物をチラつかせている。「僕は素手だ」

 彼はそう思い、周りの武器を見るために目を動かそうものならこれから死に繋がる行為に出る俺達は起点をこことし死ぬと強制的に空気が教えて来る。幽霊退治のルールは意外と知られている。管理系の長の演説が聞けず残念だ。幽霊退治が今日初めての彼は思う。一人に一つの部屋、鉄格子の仕様。女子は確かテニス使用の下着で配備方法ダストシュートだったか。など、凍える死との向き合わせに姿勢を正し、鈍速化した思考に耐えるしか無い。


 会話は許されているがミスれば、アウトとなる。怒れば殺意に繋がり、脳の選択スイッチは潤滑にオイルを差された状態なのを錆ついた路線変更の鉄のバーに変えなければ成ら無い。そして、説明は無い。髪型も自由寄りなのもそのせい。幽霊は心が読めており、開き直ってピンク街の事でも考えていれば良いとはそうでは無い。

 その弐、向かいの囚人の人間なら気付いただろうが新人の彼は殺意を押さえ、邪な念に関しての復唱の様な思い出しをしていた。

 病傷死、干渉出来るタイプにも三タイプあり、消えたから良いのでは無い。身体に侵入されたのだ。覚え方は、、と覚える。病九、傷四、死二であり、この数に定数がなると死ぬ。女子は二人一組で仲良くならないと怪訝な想いで即、死に到る。お節介焼きが多くなりがちだが、ベターな方を世間は必ず選択する。抜け目が無いのだ。利己主義な上、利己主義である以上……奴らは……。

 つまり、行動に映る前に殺意は自分を滅ぼし、自殺は防がれ、病気は三つくらいからカテゴリー『死』に変化する。ノーマルと行きたいがそうではない。妙にサービスが行き届いており、既に侵蝕されている場合が多い。憑依と言う奴だ。これからチェックされる。逃げる足も命令は存在しても良いほど自由だ。世間は排除したのが事実、許さないのでは無い。不備は無い。そんなものは存在し無い。『私は正しい』システム上そうで、矯正機関であるここが、そのミッションだ。


 政治システムが、神の真似の権利を採用。事実は対処させられているだけなのだが幽霊退治はリスクに対し行動の奇異さに対し、人間のミスとミスへの回収、救助の確率を『恩赦』妥当とした。公務員がこれを決めた。顔の見えない理想形と言える。エキセントリックな政治家じゃ無い。極めて凡庸でも慎重に採択は行われた。最後はハッカーの仕業の悪い方があるからだ。経済が牢屋に入った感じだが、ここでのポイントは天皇で、きめ細やかに国民と同じ思いをし無いと、動物として人間の種を扱っていると言う、『どうせ、が付きそうだが私は人間では無い』と言う天皇陛下の時代の過去のメモが見つかったのも大きい。逆に動物化させていると言う論理をまかり通す、危険思想的な知力戦用文献的扱いだ。分類や専門的には人気で、日本と人間と真正面から向き合った本と言われていたような気がする。場所や環境のせいだろう。政治に突如ステータスと加速感の念を感じる。政治は音楽を利用する。戦争の時の話だが、こう言うものでは無い。相手とのディベートを持って始めて成立する。本は戦争を仕掛けたのだ。要はそうだが、領域として音楽が政治に逆に言い出した物には「音楽に政策がコントロールされて良いのか?」マインドコントロールの問題、音楽療法の問題、リズムに体が乗る問題くらいは同じ意見で、口述だがボールに対して変化球とかさせる、ドライブ感を与えるものはコントロールとして適切か?ここだけはわかる。如何なものかでは無い。怒りと正常の状態。平常心と結果のコントロールが可能だからだ。モノによっては、成果が出る。平時より凄まじく、まるで超能力のようにだ。

 突如、人間の利便性を退化させる事は出来ない。今になって分かる。この場所に置かれて、やっと全ての情報が纏まり立体感を持つ。天井を見上げ、少し高過ぎる天井にベージュ系の暖色系の照明が採用されているのを見ると悲しげに思う。寂しげにも思う。これから死ぬ。リスクはこうだと確認する。

 全否定では無い。

 ここから俺はこれに参戦する。女子は戦った記録がないとか色んなので細かく論戦に持ち込み、暇を解除する。神話の流れを事実とするか、天皇の扱いを動物としているとか凄まじい今日に至るまでの歴史を断片的に、準備と言わんばかりに新聞紙に映されているように次々と思い出す。

 ダメージの計測から入った計器は、未知や未知覚、潜伏する病床等の危険を察知する為に作られた。標準的な身体だ。彼は自分の事をそう思った。計器の前に立ち、センサーに右手をかざす。ぽつんと一人だとも言える。


 痩せ型、身長180センチ程度は普通恵まれていると言う。何故か?戦うからだ。前の人間は影もなくふっと消える。年3000人に対し収容者数何人とかそういうのは無い。全てカットだ。絶対のラインが3000人のまま固定されているだけだ。死者数はそれ以下を割るわけも無く、基本事故として扱われる。処分するには都合が良い。


 計器の前に立ち、センサーに右手をかざしている。

 意識にすら浮かばなかった自分の名前、彼の番だ。

 憑依は無いと都合良く考えたい。彼は思う。


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