これがわたしの指せる最大の一手です
独断でより強力な装備を使わせたのが功を奏したのか、
前回の駆除は成功と言ってもいいでしょう。
ですが、装備には限りがありますし、
運用する人員も不足しています。
いまや、この施設には私も含めて五人しかリソースがないのですから。
対して、ヤツら。
ザイゴートは今もなお増え続けています。
幸い徘徊している各個体に繁殖能力は未だ無い様ですが。
このことは早い段階から、施設の深い場所に繁殖に特化した女王の様な個体がいると示唆しています。
しかし、そのことがだいぶ以前から予測されていたにも関わらず何の対策もとられていません。
現有の戦力では、存在の予想される女王を処理することは極めて難しいと言わざるを得ません。
しかし、我々にしかできないことでもあるでしょう。
知人に頼み、高性能の気体爆薬を用意してもらいました。
できれば頼りたくない保険も一緒に。
そしてこのエラディケーター。
これがわたしの指せる最大の一手です。
もちろん番狂わせのための。
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