いまからはそういう気持ちで動いてもいいかもしれないな

「ボスからクラスⅢの使用許可が下りた。

ようやくかという感じだが、本部からの許可は得ていないらしい。

前任者からの分を含めて何度も申請しているらしいが、定時連絡への返答以外はほぼ音沙汰なしなんだと。

じゃあ好き勝手やらせてもらいますってことらしい。

違反ついでに、強化外骨格エクソ動力付多銃身分隊支援火器チェーンソウ

場合によっては火炎放射器ピュリファイアーも使っていいと。

ようやく置き土産が使えるときがきたぞ。

ま、要するにあるもん全部使ってヤツらを殺せってことだ。

見たことない笑顔で言ってたよ。

もしかしたらとんでもない女が俺たちのボスになっちまったのかもな。

――――。

で、俺たちももう四人しかいない。

復讐しようとかそういう感情は俺たちにはプログラムされていない、

必要もないが、

いまは、

いまからはそういう気持ちで動いてもいいかもしれないな。

どう思う?」


「あたしはあいつらを駆逐できるのであればなんでも構わないよ」


「オレもまぁ、賛成かね。

復讐とか弔いとかそうはっきりしたものでもないが、思うところはあるんでね」


「酒飲めないのに、文月のためとか言って酔いつぶれてたろ」


「それは、あれさ。

いや、それ言うなら夕月もでしょ」


「そうだな、夕月はどう思う?」


「えっ。

ボスのためなら、わたしはなんだってするよ」


「それならいいんだが。

まあいい。

では、今から三時間後に行動開始だ。

装備を整え、準備しておくように。

最後にボスからひとつ。

絶対に死ぬな。

あと、報酬は何がいいか考えておくこと。

ああ、あと留守にしてすまないだとさ。

これじゃ三つだな」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る