第3話
「死にたい」だからなに。
死にたいなら死ねばいいし、そうじゃないなら生きればいい。
それを他人に伝えたとて、他人にどうしろと言うのですか。
構って欲しいのですか、引き止めて欲しいんですか。
そうじゃないって叫んだり怒ったりするわりには口にでして自殺を望む。
一般的には死ぬなというのが正しいのですか。
死ねばいいじゃないですか。
貴方も生死に口出しできるほど偉くなった覚えもないし、それは貴方の命です。
誰も悲しまない、なんて思うなら甘いですね。
迷惑を掛けなければいい、なんて甘いですね。
親の感情は貴方のものではない。
貴方の妄想です。
思い込みです。
貴方がお前に何がわかるんだと言うように、貴方は親の何がわかるんですか。
お互い様なのです。
迷惑なんて、死んでもかかります。
生きてても誰でもかけてしまうものです。
それをどう捉えてどう対処するかが問題なので、迷惑をかけるかかけないかはいっそ問題ではありません。
そうやって人間は、子供の大人も成長します。
勘違いしないでください。
甘いのです。
死ねば悲しむ人がいない、なんてどうしてわかるのですか。
全員に聞いたのですか。
それの真偽はどう判断したんですか。
それは正しいのですか。
思い上がらないでください。
貴方が死んで喜んだり悲しまなかったりする人間が貴方の思う通りの人数だなんて、貴方はそこまでそれらを知らない癖に。
綺麗な自殺はないのです。
首を吊っても、飛び降りても。
貴方の少ない知識で死のうものなら余計に迷惑をかけるでしょう。
貴方の死体も血も死んだ貴方が片付けるのですか。
それが出来ますか。
死んだ貴方が出来るわけのない後始末は誰がやるんですか。
迷惑は死んでもかかります。
金もかかります。
甘い考えを改めてから、それから言ってくれませんか。
死にたいのなら死んでも構いません。
生きたいのなら生きてください。
貴方が思うほど世界は甘くはありませんが、甘えてもいいのです。
頑張りすぎです。
疲れたのなら逃げてもいいのです。
なんでもないよ。
気にするな。
死にたがりなんて死にたいなんてありがちだ。
だからそろそろ皆も面倒になってくる。
だって、どれもこれも言うだけ無駄だろう。
気にするな。
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