たい。

眼精疲労

ごちそう

 机の上に、料理が並んでいる。

 トマトシチューにフライ、それにステーキ。


 シチューはじっくり煮込まれて、トマトの芳しい香りを漂わせている。


 黄金色に揚げられたフライは、ソースを垂らして今すぐにでも齧りつきたい。


 そしてステーキは、こんがりとミディアムに焼かれて、脂が光り輝いている。


 どれもこれも、私が大好きなメニューだ。

 一つ一つが、強い存在感を放って私に迫る。


 そんなごちそうが目の前でところ狭しと並んでいて、思わず目移りしてしまう。

 そんな状況なだけでも嬉しいのに、さらに嬉しいことがある。


 それは、机の反対側で、君が安らかな微笑みを浮かべながらそこにいること。


 君と一緒に、これらのごちそうを食べる。

 それが、とてつもなく嬉しい。


「いただきます」

 私は手を合わせたあとそう言って、食器を取る。


 満面の笑みを浮かべ、舌なめずりをしながら。

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