第66話 ダニエル 自分の分のために立ち上がる

「その時、あなたの国の人々を守る大いなる君、ミカエルが立ち上がる」ダニエル12:1

 北の王と南の王の預言の後、ダニエルはミカエルがイスラエルのために戦う事を知らされました。

 ミカエルは人間イエス・キリストとして全人類の救世主となりました。そして天の命に復活させられたイエスは、サタン悪魔を縛り、千年間闇の世に投げ落とす時を待って、現在神の右に座しています。

 

 ミカエルがイスラエルの為に戦う事をハルマゲドンと黙示録で預言されています。それは終わりの日、南の王として君臨する英米世界強国に対して北の王が現れた時に始まります。北の王の正体はまだ分かりません。(ロシアなのか、中国か北朝鮮かなと私は憶測でものを言う。世界情勢に注目)


 しかし、北の王と南の王は互いに争わず、北の王はイスラエルの民(キリストに信仰を持つ者)を攻撃します。エピファネスのユダヤ人迫害や、反キリストの精神を表す者による攻撃なのです。その救出の為の戦争がハルマゲドンです。神の民を救う為、白い馬に乗り、先頭をきって走るのが、ミカエルです。「王の王」と外衣に書かれています。(エルヴィン団長みたい)


遠い将来の約束に思いをはせるダニエル。必ず自分の民の救出がある事を安堵したに違いありません。しかし、別の天使がダニエルにこう告げます。


「そしてあなた自身は終わりに向かって進め。あなたは休みに入り、定められた日々の終わりに自分の分のために立ち上がるであろう」12:13


これが、神様からの約束です。すでに100才近いダニエルへのご褒美の約束なのです。


 これから多くの困難や迫害があっても、自分の人生を生き抜くなら、神様の定められた日に、あなたを復活させるという信じられない約束です。


 それは、イエス・キリストと共に天で住むという希望、またイエスの千年統治の間に地上に復活するという希望なのです。宗派により解釈は違うけれど、ダニエルは自分の果たした任務を遂行したことで、与えられた最高の約束なのです。


 旧約聖書の中で「ハームード」という言葉は9回用いられています。この言葉は最良の、尊い、貴重、宝物、愛されているを意味する形容詞であり、9回のうち、6回がダニエルに使われています。神様にとってダニエルはいかに貴重で愛されていた存在だったかということが分かりますね。


 ダニエルが聖書の登場人物の中で優等生ナンバーワンなのか……お分かり頂けたでしょうか?


 ダニエルは今、休んでいます。目が覚めた時、与えられた幻の解き明かしを知ったら……どんな反応をするか楽しみですね。


 

 次回は女性、エステルをご紹介しますね。

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