朝からお熱いですね
「ほらー起きなぁー朝だよー」
「んー……あと5分」
「だーめっ! そういってこの間そのまま本眠になって大変だったんだから!」
「えぇー……いいじゃねーかよぉーちょっとぐらいぃ……」
「だいたい幼馴染に毎日起こされてるってのもどうなの?」
「幼馴染じゃねーよ、恋人だよ」
「ふぇっ!? そっ、そんなこと言ったってダメなものはダメなんだからねっ……」
「わかったよ。彼女からのお目覚めのキスしてくれたら起きる」
「は、はッ!? そ、そそそ、そんなこと……す、するわけ――」
「んじゃ、俺は寝る」
「あっ……うぅー……」
「あぁー睡魔が襲ってきた……これじゃ、また眠っちゃうなぁー」
「わかった……するっ! こっち、向いて……」
「りょーかいっ、ほれっ」
「すぅーはぁー……よしっ! んっ、んー……」
「へっ、つーかまえたっ!」
「えっ!? あっ、ちょっとッ!?」
「へへーん、これで2人とも布団の中に入ったから、誰も起こさなくていいなっ!」
「いやいやいや! そんなわけないでしょ!? てか、なにその超理論!」
「ぶぅー」
「いや、ホントに学校遅刻しちゃうからっ!」
「んじゃ、このまま無断欠席しちゃおっか!」
「ダメに決まってるでしょっ!? 先生どころか、私がアンタのお母さんに怒られちゃうって!」
「むぅーなんだよー……そんなに、俺と一緒に寝たくないのかよぉー?」
「えっ、そ、そりゃあ……寝たいけどぉー……ハッ! って、ちっがーう!」
「ハハハ、ノリツッコミみたい。わかったよ、起きる起きる。彼女をイジり倒して十分に満足したからな」
「もーう、ホント、むっかしからイタズラっ子なんだからっ、この子は――」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます