第13話 長編が書けないのでスピンオフを書いている

 短編書きのわたしですが、長編の構想がないわけではありません。以前「どうしても書きたい話」について話したことを覚えている方もいらっしゃるでしょう。構想だけならたぶん10近くあります。そのうちいくつかは絶対書くことがないだろうなっていう捨てアイディアになってますが、中にはいつか形にしたいと思っている話もあります。「どうしても書きたい話」もその1つです。


 しかし、やはり長編はハードルが高い。プロットも煮詰まりそうで煮詰まらない。そんな中、はじめたのが長編のスピンオフ短編を書くことでした。やってみると、これが楽しくてつい何作も書いてしまいました。およそ5年前のことです。カクヨムでもいくつか公開しているのでわかる人にはわかると思います。


 尤も、あれから5年も経ったので本編となる長編の方も大分様相が変わってきています。特に数年前の改変で、核心部の設定に決定的な変更が加えられました。それに伴い、スピンオフだったはずの短編がもはやスピンオフたりえず完全に別世界のお話になってしまいました。言ってしまえば、パラレルワールドですね。


 ただ、キャラクターや人間関係には変化がないので、いまでもほとんどそのままの形で使い回してたりします。変更点があるとしたら、「決定的な変更」以前以後を区別するために名前の表記をいじったくらいです。探せば以前以後で同じキャラクターを使っていることがわかると思います。


 スピンオフは楽しいので、またいつか本編そっちのけで書くことになるかもしれません。その頃にはまた設定が変わってるかもしれませんが。

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